世界の名だたるセレブの子どもたち、さぞ甘やかされ放題で育っているのだろうと思いきや、案外そうでもないみたい。むしろ平均的な家庭よりもきびしい育児スタイルを貫いているセレブも多いのです。あらゆる名声とお金を手にした恵まれた環境だからこそ、それに甘んじないことが大切なのでしょう。
子どもにはしっかり育って欲しい、そんな親心が感じられる、海外セレブたちの育児スタイルに迫ってみました。


ケイト・ブランシェット
『子どもたちから反感を買う“バッド・コップ”(=悪いお巡りさん、あえて厳しい態度で子どもたちに接する人という意味)にはなりたくないけど、ときにはそうせざるをえないわ。私と夫は、自分たちの世代が子どもとまるで友だちのような関係を築こうとしていることに懸念を覚えます』

▽ オシドリ夫婦と知られ、夫と4人の子どもを持ち、堅実な家庭を築いているケイト・ブランシェット。親子でどんなに仲が良くても、同じレベルの“友だち”になってしまうのはいかがなものでしょう?子どもには子どもの個性や価値観があり、親の“クローン人間”ではありません。子どもの個性や価値観を尊重し、自分の意見をきちんと主張できる人間に育てるためにも、心理的距離感が近すぎる“お友だち”感覚で育児をするのはキケンだと考えているようです。


マドンナ



『私の子どもはテレビを見ません。テレビなんてくだらないわ。私はテレビなしで育てられたし、残念だと思ったこともない。テレビはあるけど、見るのは映画だけ。うちには新聞や雑誌もありません』

▽ なんでもやりたい放題の女王サマというイメージがあるマドンナですが、プライベートでは“テレビなし育児”を実践。ただダラダラと目的もなくテレビ画面を眺めているより、やることはほかにもたくさんある、という主義でしょうか。情報過多な時代だからこそ、なにが本当に子どもに必要なものか見極めなくてはならないと考えさせられます。


ジュリー・ボーウェン
『子どもの“ベストフレンド”になることが最善の育児スタイルとは言えないわ。みんながいつもハッピーでいることが大切なんじゃない、物事には“リミット”(限度)があることを教えることが肝心よ。我が家では子どもがものすごいかんしゃくを起して泣きわめくこともあるけど、決められた限度はちゃんと守らなきゃいけないわ』

▽ 先のケイト・ブランシェットとも被る部分がある、ジュリー・ボーウェン。“友だち親子”なんて揶揄されることもありますが、親が子どもと同じレベルになってしまい、示しがつかなくなるのは大きな育児ミスです。子どもが愚図ろうが、泣きわめこうが、ダメなことはダメだと言い切れる親こそ、本当の愛情で子どもを育てていると言えるでしょう。


オバマ前アメリカ大統領夫妻



『子どもたちがテレビを見たり、タブレットなどを使用する“スクリーンタイム”には、きちんとルールを決めていました。テレビ視聴やタブレットなどの使用は原則土日のみ、ただし学校関連(宿題のためのビデオチャットなど)の場合は例外です。ビデオチャットする際は親が部屋に行き、ちゃんと宿題のことを話しているかチェックします』

▽ 好感度の高かったオバマ夫妻ですが、スクリーンタイムについてはかなり厳しい方針を貫いていたようです。でも今の時代スマホ中毒なんてことにならないためにも、これくらい厳格な態度で臨んだほうがよいのかもしれません。デジタル機器との付き合い方は、現代の育児のなかでももっとも扱いが難しいテーマと言えます。

いかがですか?賛同できるものもあれば、それは厳しすぎるんじゃ……と感じるものも人によってはあるでしょう。でもどのセレブでも重視しているのはきっと、子どもが“セルフ・コントロール”(自分で自分を律する、コントロールする)できる人間に育てるということではないかという気がします。子どもは親を見て育つとも言います、まずは親である自分がしっかりしなければいけませんね。


引用元:
名だたる海外セレブたちの意外ときびしめな育児スタイル(ウーマンエキサイト‎)