“子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方”の著者の立石美津子の連載「もしかしてウチの子、障害児?」第33回目。

わが子が発達障害だった場合、園の先生、ママ友へのカミングアウトだけで十分なのでしょうか。周りの友達に理解されなければ、居心地の悪い環境で小学校入学まで過ごすことになります。
障害のある子へのNGな対応


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保育園に発達障害の一つである注意欠如/多動性障害(AD/HD)と診断されている男児がいました。

先生が紙芝居しているときウロウロと歩き回る、給食中もじっと座っていられない、ときには友達の給食を食べてしまったり、すぐに切れて暴れていました。

こんなとき、担任の保育士が「○○君は悪い子ね。みんなも真似してはダメですよ」とこの子を悪い例として指導してしまったら……子ども達はどう感じるでしょう。

幼児にとって“先生の言葉=神様の声”です。きっと「あの子はどうしようもない子だ。ダメな子なんだ」と偏見の目で見るようになります。これで苛めが始まるかもしれません。

これはママの立場でも同じです。



幼い子どもへの説明の仕方


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まだ幼い子に「あの子は障害があるから」と説明しても“障害”という言葉の理解ができません。

また「あの子は悪い子だから、いくら先生が注意しても通じないのよ」「5歳だけれども、中味は赤ちゃんのようなものだから許されているのね〜」もNGです。なぜかというと他の子ども達の心に差別の気持ちが生まれるからです。

そんなときは、


「背が高い子、低い子、眼鏡をかけている子、かけていない子、色んな人がいるよね。走るのが早い子、遅い子、ご飯を食べる子、少ししか食べられない子。人間はみんな一人一人違っていて、得意なこと苦手なことがあるよね。

○○君は、歩くのがとても得意なのね。そして、じっと座っていることが苦手なだけなのね。」

と具体的な例を交えて子どもが理解しやすいように話してあげましょう。

足が不自由な人が杖や車椅子を使ったり、近視の人が眼鏡を使ったりすることに対して誰も文句を言いませんが、パッと見でわからない発達障害児に対しては子どもたちなりに「?」と感じています。

ですから幼いうちから「世の中にはいろんな人がいるんだ。人間は皆違いがあるんだ」ということを体験させ教えていく必要があります。



インクルーシブ教育

インクルーシブ教育が叫ばれていますが、一人ひとりのニーズにあった教育をするというのは、まさにこんな対応です。そのためには周りのお友達への公表も欠かせません。

インクルーシブ教育とは、障害のある子どもを含むすべての子どもに対して一人ひとりの教育的ニーズにあった適切な教育的支援を通常の学級において行う教育のこと。つまり、特別なサポートを必要とする子どもが存在しているのを認めることでもあるのです。

多様性を認める社会は誰にとっても生きやすい社会になると思うのですが、みなさんはどうお感じになりますか?


引用元:
周りに障害児がいると迷惑? 子どもへの上手な伝え方()