乳がんを経験した女性16人が2月12日、ニューヨーク・ファッション・ウィーク(NYFW)で開催されたランジェリーブランド「AnaOno」のファッションショーに出演した。

ランウェイを歩いたのは、モデル経験が一切なく年齢や体型、人種もさまざまな16人の女性たち。中にはトップレス姿のモデルもおり、全員が誇らしげな表情を浮かべながら、手術跡なども隠さず、ありのままの姿を披露しランウェイを歩いた。

このショーを開催した「AnaOno」は、乳房切除術や再建手術などを受けた乳がん経験者向けの下着を製作・販売しているランジェリーブランド。自身も乳がんサバイバーであるデザイナー、ダナ・ドノフリー(Dana Donofree)によって2014年に設立された。

「AnaOno」は、片方しか乳房がない女性向けのブラジャーなど、乳がん手術を受けた女性たちの体にフィットする商品を多数展開している。

手術や治療を経験した女性たちに寄り添うことをブランドの使命にしており、ドノフリーは「乳がんに苦しんだ経験がある女性を孤独にさせてはいけない」という信念を掲げている。

このファッションショーは、乳がん患者の支援を目的とするチャリティープロジェクト「#Cancerland」の一環として実施されたイベントで、ドノフリーはショーが始まる前に観客に向けて同プロジェクトへの寄付を呼びかけた。

ショーには、ステージ4の乳がん患者で、バレリーナとして活動するマギー K(Maggie K)も参加した。

マギーはショーの後、自身のInstagramアカウントを更新し、「このような歴史的なイベントでランウェイを歩けたことを誇りに思います」と語り、「女性の胸が美しさや"女性らしさ"を決めるわけではない」と思いを綴った。

引用元:
「女性の胸が美しさ決めるわけではない」乳がん経験者がトップレスでランウェイを歩く(ハフィントンポスト)