神戸掖済会(えきさいかい)病院(神戸市垂水区学が丘1)が分娩(ぶんべん)医療をやめ、産婦人科を3月末で閉鎖することが分かった。同科の常勤医2人が大学に戻ることになり、後任医師の確保が難しくなったためとしている。分娩は昨年6月ごろから新たな予約は受け付けておらず、2月中旬の予定分で終了する。
同科の分娩数は2015年度が300件。近隣に新たな病院ができた影響もあり、最近は減少傾向だった。3人の常勤医のうち、2人が大阪医科大から派遣されている。
神戸掖済会病院によると、新臨床研修制度が導入された04年ごろから、医師の派遣を受けていたが、昨年4月、「医師不足から来年度は送れない」と告げられたという。
常勤医1人では分娩に対応できないため、他の大学にも打診したが、後任が見つからなかったという。島津敬院長は「大阪医科大にはこれまでお世話になってきた。分娩の需要は今後もあると思うが、仕方がない」としている。
産婦人科は、呼び出しが多いなどの過酷な勤務や医療訴訟の多さがかねてから指摘される。
日本産婦人科医会によると、09年に全国1万79人まで減った産婦人科医はその後増加したが、16年1月時点で7年ぶりに減少し、1万1461人。
産婦人科が研修医の必修科目から選択科目に変わり、12年以降は新たに産婦人科を専攻する医師が減少していることが背景にあるという。
引用元:
神戸掖済会病院、産婦人科閉鎖へ 医師確保できず(神戸新聞)