全国的に拡大している梅毒の患者が新潟県内でも増えている。昨年1年間は前年のほぼ2倍に当たる45人に上り、中でも女性は6倍に急増した。今年に入ってからも今月5日現在で既に4人と、勢いは衰えていない。県は「いつもと違う発疹や傷などが陰部に現れたら、できるだけ早く医療機関で受診してほしい」と呼び掛けている。

 新潟県のまとめでは、平成28に届け出があった県内の患者の内訳は男性26人、女性19人。27年は3人だった女性の増加が目立つ。

 梅毒は性行為などで感染し、梅毒トレポネーマという細菌が体に入り引き起こされる。症状は出たり治まったりを繰り返す。

 初期は、性器や唇などにしこりやリンパ節の腫れが出て、進行すると全身に赤い発疹ができる。妊婦が感染すると死産や赤ちゃんの病気につながることがあるとされる。

 国立感染症研究所の集計では、全国の昨年1年間の患者報告数は4518人と昭和49年以来、42年ぶりに4千人を超えた。県内と同様に女性の感染が増加し、特に20代が多かった。患者が増えている背景はよく分かっていないという。

 新潟市保健所では梅毒の検査を匿名、無料で実施している。平日だけでなく土曜も月に1回、予約制で対応しており、今月と3月はいずれも11日に行う。

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引用元:
梅毒の感染者、新潟県内で倍増 女性が急増、県が注意喚起 (産経ニュース‎ )