子育て中でも気軽に外出してもらおうと、徳島市は授乳やおむつ替えをできる商業施設や公共施設を「とくしま赤ちゃんの駅」に登録して、インターネットの特設サイトで紹介する取り組みを先月始めた。サイトでは場所や利用時間を確認でき、登録された施設ではステッカーを掲示している。【数野智史】  「外で困るのはおむつ替えと授乳。周囲に迷惑をかけないか気になり、自由に外出できない」。徳島市籠屋町1の子育て支援施設「すきっぷ」で、2歳の長女と4カ月の次女を遊ばせていた徳島市の主婦、尾原零さん(27)がつぶやいた。この施設で「赤ちゃんの駅」の取り組みを知り、機会があれば利用するつもりだ。  登録されている「赤ちゃんの駅」は73カ所(先月26日現在)。乳幼児のおむつを交換できる場所▽カーテンなどで仕切られた授乳スペース−−の片方か両方を備えているのが条件。県庁や市役所、公民館のほか、ドラッグストアや衣料品店も登録されている。  市にとっては地域ぐるみの子育て支援で少子化に歯止めを掛けようとする狙いがあり、施設側にも親子の利用を促す利点がある。市子育て支援課の担当者は「登録は随時受け付けており、子育て中でも外出しやすい街づくりに協力してほしい」と事業者に呼び掛けている。

引用元:
おむつ替え、授乳OK 「赤ちゃんの駅」73カ所登録 /徳島(毎日新聞‎)