福井大は30日、陽電子放射断層撮影(PET)による画像診断を用いて子宮体がん患者の黄体ホルモン療法の経過観察をする方法を開発したと発表した。この方法で治療を続けた女性(29)がその後妊娠し、先日出産した。この方法を用いた患者の出産は世界初。  黄体ホルモン療法は、早期の子宮体がん患者が子宮を摘出せずに済む治療法の一つだ。しかし、経過観察などで少なくとも3回、子宮内膜から検体を採取する必要があった。採取には脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞などのリスクが伴い、治療を一時中断する必要もあった。  出産した女性は2012年に治療を開始。検体採取を1回だけ行い、その後は乳がん検査に使う特殊な放射性薬剤を用いたPETによる画像診断で約6カ月間経過観察した。女性は昨年妊娠し、今月23日に女児を出産。母子共に健康で、30日退院した。  福井大の吉田好雄教授=婦人科腫瘍学=は記者会見で「この画像診断を使えば、患者の負担を抑えた治療ができる」と話した。同席した女性は「妊娠・出産できてとてもうれしい」と笑顔を見せた。【竹内望】

引用元:
子宮体がん患者が出産 福井大世界初 /福井(毎日新聞‎ )