子どもの“喘息”は深刻な問題です。その喘息ですが、悩む人の人口は年々増加しているようです。

喘息にかからないようにする方法は、本当に何もないのでしょうか?

実は、妊娠中にあるものを摂取することで、お腹の子どものぜん息リスクが1/3ほど低下するという研究結果が出たという話があります。

そのあるものとは何でしょうか? 今日は、医学博士の川上智史先生監修のもと、妊娠中に摂取しておきたいあるものをご紹介します。
増え続ける喘息…大変なのは男の子?女の子?

文部科学省の2016年の報告によると、喘息の人口は年々増加しているそうです。

収録されているもっとも古い1967年度分では、幼稚園生で見ると、全体の0.29%だったのに対し、2015度年では2.14%と、圧倒的に増えています。

また男女で比べると、実は女の子よりも男の子の割合が高い傾向があるようです。

特に男の子のママは注意をしたいところですね。

ただ、女の子のほうが重症化しやすいとも言われています。



なお近年の研究データによりますと喘息はアレルギーによるものとされています。

アレルゲンが多い現代だからこそ増加してしまっているのかもしれません。
胎児の喘息予防ができる?

source:https://www.shutterstock.com/
source:https://www.shutterstock.com/

カナダ・ウォータールー大学からの研究報告によると、1日2.4gの「オメガ-3系長鎖脂肪酸サプリメント」を妊娠後期に飲み続けることで、生まれてきた子どもの喘息発症リスクは31%低下したとのこと。

またオメガ-3系サプリの摂取は呼吸器感染性症のリスクも低下したということです。



オメガ3脂肪酸とは、血液をサラサラにするなどの効能が知られている不飽和脂肪酸です。

また、抗炎症作用があるために、喘息発作に有効である可能性が示唆されているようです。

妊婦さんで葉酸のサプリを摂っている方は多いかもしれませんが、オメガ3が喘息と繋がりがあるとは驚きですね。



食事から「オメガ3脂肪酸」を摂取するには?

ではサプリ以外にも日常の食事からオメガ3脂肪酸をうまく摂る方法はあるのでしょうか?

一時ブームになった亜麻仁油、エゴマ油にオメガ3が豊富に入っていることは、もしかして多くの方が知っているかもしれません。

その他にも、魚にも豊富に含まれていますが、ほとんどの青魚(イワシ・サバ・アジ)は特に高い割合で入っています。



実は他にもあって、妊娠中の太りすぎ防止のための間食としておすすめのものがあります。

それは“くるみ”です。

くるみにはオメガ3脂肪酸が豊富で、皮にはポリフェノールも含まれていて栄養満点です。

しかも数粒でも満足感が得られますので、体重オーバーを指摘された妊婦さんは、甘いお菓子の代わりに間食としてくるみを食べると良いかもしれません。



しかしくるみにも脂肪分は豊富に入っているため、もちろん食べ過ぎは禁物!

筆者は個人的には砕いたくるみをサラダに混ぜるのがお気に入りです。



いかがでしたか?

喘息は年々深刻化しています。

深刻な喘息を持ってしまうと、本当に日常生活が大変になってしまいますから、是非オメガ3のサプリや食物を、妊娠中に積極的に摂ってみてはいかがでしょう。


引用元:
31%のリスク減 !妊娠中にできる「子どもの喘息」予防策(It Mama)