医師や看護師を乗せて現場に駆けつける「ドクターカー」が19日、新別府病院(別府市)に導入された。別府市内での運用は初めて。ドクターヘリが飛べない悪天候時にも出動でき、周辺市町を含む地域の救命率の向上が期待できる。(谷口京子)
同病院によると、主な出動範囲は別府、由布、杵築、国東市と日出町。地元消防が頭、胸の痛みや呼吸困難などのケースで119番を受けた場合、同病院の救命救急センターに出動を要請する。当面の運用時間は平日の午前9時〜午後5時。
車内には内臓出血などを調べる超音波診断装置や脳内の酸素飽和度を計測する装置などを搭載。医師が薬剤の投与や気管挿管などの初期治療を施しながら病院に搬送できる。救急車の救急救命士は医師の指示がなければ医療行為を行うことができないため、救命や後遺症の軽減に役立つ。大分市や竹田市などの医療機関でもドクターカーが導入されている。
県内では、大分大のドクターヘリ1機が2012年10月から運用を続けている。しかし、ヘリは夜間や強風、大雨の際に出動できず、県によると、15年度は出動要請があった539件のうち、54件で天候不良などのため出動できなかった。
19日は別府市と同病院の運用協定調印式が市役所で行われた。同病院救命救急センターの添田徹救急部長(55)は「ヘリに比べて小回りが利くドクターカーは、市街地での救命救急に大きな効果がある。将来的にはドクターヘリが活動できない夜間も出動できるような態勢をつくりたい」と話した。
引用元:
別府にドクターカー 市内で初 悪天候時も出動可(読売新聞)