子どもがママの言うことを聞かない時、つい先生やパパの強い力に頼りたくなりますよね。
でも、これってあまり子どもには見せない方がよい姿勢なんです。
そこで今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。
「虎の威をかる狐」のことわざ
source:https://www.shutterstock.com/
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“虎の威をかる狐”のことわざの由来は、次の通りです。
虎が狐を食べようとした。狐が「私は天帝から百獣の王に任命された。私を食べたら天帝の意にそむくことになるだろう。嘘だと思うなら、私について来い」と虎に言った。
そこで虎が狐の後についていくと、行き合う獣たちはみな逃げ出していく。虎は獣たちが自分を恐れていたことに気づかず、狐を見て逃げ出したのだと思い込んだ”
このことから、“虎の威をかる狐”とは、“他の人の権力を後ろだてにして威張ること”をさします。無意識にこの狐と同じことをしているママがいます。
「自分は弱いから」という暴露している言葉
こんなこと言っていませんか?
・保育園の連絡帳に書いておくからね!
・先生に電話しておくからね!
・パパに言うからね!
しつけの厳しいパパの場合、パパの存在は怖いです。さらに先生の存在は子どもにとって絶対的なものです。
だからつい使いたくなる手段です。でも、これらに頼れば頼るほどママは甘く見られてしまいます。「ああ、ママは自分ではどうしようもないから、他人の力に頼って僕に言うことを聞かせようとしている」と子どもからはお見通しだったりします。
現行犯主義で叱ろう
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時間が経過して現場に居なかった人から蒸し返されて叱られることは、とても嫌なものです。
大人だってそうですよね。「直接、その場で言ってほしかった」なんてことはありませんか。
また、時間が経ってから叱るのは効果は薄いです。
何を叱れれているのかわからなくなるからです。いけないことをした時は“現行犯主義”でその場でバシッと叱り、後は綺麗さっぱりと忘れてしまいましょう。
「ママは子どもの味方」と勘違いされる言葉
電車内で大騒ぎ、そんなとき「ほら、怒られちゃうよ」とか、特定の誰かをたてにして「ほら、運転手さんに怒られちゃうわよ」「前のおじさんが見ているよ。静かにしなさい」と口をついて出てきてしまうことってありませんか?
でも、これって「ママ」が主体ではありません。誰かに頼っている言葉です。
これは「私は子どもの行動は悪いとは思っていないけれど、他人が怒るから静かにしている方が得よ」と言っているのと同じことなんですよ。これではしつけになりませんよね。
クレームの時も注意しよう
「他のママも同じように言っていました。」
「私だけではないんです。」
先生にクレームを言うとき“自分だけで責任を負いたくない気持ち”から、誰も同調していないのに他人を巻き込んで自己主張している保護者をよく見かけます。
さらに「主人もそう言っています」と現場を全く見ていないそこには居ない人を引き合いに出して、相手をねじ伏せようとしている人もいます。
でも、受け取る先生側は「この親は自分に自信がないからこう言っているんだ」とか「全員が同意しているわけではない。1人や2人だろう。首をただ縦に振っているママ友を巻き込んでいる」とお見通しなんですよ。
それから、子どもに対しても「お友達のママもそう言っていたよ」「先生もそう言っていたよ」と言うのはやめましょうね。
“虎の威をかる狐”にならないで「ママは電車内で騒いで欲しくないの。周りの人に迷惑がかかるでしょ」とママ自身の言葉で伝えましょうね。
引用元:
賢いママは現行犯主義!「子どもが絶対に反省しない」NGフレーズ(It Mama)