前回は、よく泣きよく寝ない「手のかかる赤ちゃんの代表例」のような第一子のお世話に、「産後うつ」&「母乳ノイローゼ」気味になった様子。

そして、そんな真っ暗闇に見えた状況に、出口を見出したきっかけと、赤ちゃんに接する上で最も大切と実感したことについてお伝えしました。

今回は、5人の育児を通し、10回以上患った「乳腺炎」について、日本と米国で医療関係者の治療方法が正反対で驚いたこと、そして対処のヒントをお伝えします!
「悪寒」と思ったら、次は…

source:https://www.shutterstock.com/
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「産後うつ」、「母乳ノイローゼ」、そして実はその上、「インフルエンザ」にかかり数日間高熱にうなされるという「トラブルのオンパレード」が少し落ち着いたある日、突然「悪寒」を感じました。

「ま、また熱の前兆?」

インフルエンザの40度近くの熱が下がって1ヶ月もたっていませんでしたから、生々しい感覚がよみがえります。



寒さにブルブル震えながら、ふと、右胸に鋭い痛みがあることに気づきました。見ると、直径1センチほどの赤みがあります。触ると、「消しゴムの角」のようにコロッとした塊がありました。

次第に熱は、39度近くまで上がります。

かかりつけの医院に連絡をすると、すぐに来院するように言われました。



産後ママの「秘密結社」

歩く振動でさえ悲鳴をあげそうになる痛みに、胸を押さえながら病室に入ると、かかりつけの医師が、笑顔で両手を広げ、一言。

「クラブへようこそ!(Welcome to the club!)」

「授乳中のママだけが知る集まりに、これであなたも仲間入り!」という意味です。

「まさかこんな『クラブ』があるなんて想像もしなかったでしょ?」とウインクする初老の男性産科医。



高熱と痛みでシャレにならない状況ながらも、まるで「秘密結社」に足を踏み入れたかのようで、思わず吹き出しました。

産後ママには、「産後うつ」「母乳ノイローゼ」「乳腺炎」と、それまでの人生で思い描いたこともなかった様々な「クラブ」に足を踏み入れる機会があるものだと、しみじみ頷きました。
温めるvs冷やす!? 日本と米国の「治療の違い」に大混乱

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帰宅すると、海の向こうで心配していた日本の母親から国際電話が。

トラブル続きの産後に、「今度は乳腺炎」と聞きつけ、知り合いの医療関係者の何人かに、「対処法」を尋ねてくれたのです。

「とにかく、皆さん口を揃えて冷やしなさいって。高熱が出て炎症を起こしているのだから温めるのは厳禁。母乳をあげるのもしばらく止めるようにと。水分も控えるのよ」



今さっき病院で受けたアドバイスとはまるっきり正反対なのに驚きました。米国の担当医はこう言ったのです。

「とにかく、温かいタオルやシャワーを胸にあてるなどして温めてください。母乳をどんどん赤ちゃんに飲ませ、循環を良くしてください。水分もたっぷりとるんですよ」

そして、授乳中でも安全な「抗生物質」を処方されました。



冷やして母乳を止めるか、温めてどんどん出すか。

インターネットで調べても、日本と米国では対処法が正反対に分かれています。

結局、ようやく軌道に乗った授乳をできるなら中断したくないという思いから、米国の担当医の指示に従うことにしました。

せっせと飲ませ、絞り、合間に温かい濡れタオルを胸に当てと続ける内に、熱も翌日には下がり、数日後には赤みのあるしこりもとれ、回復しました。



その後、下の子達の授乳期にも、何度か乳腺炎にかかり、そのたびに担当医も異なりましたが、一貫して同じアドバイスでした。

筆者自身の体験では、「温めてどんどん出す」という方法は、授乳を中断する必要もないため母子により無理なく治療でき、有効だと実感しています。



その他にも気を付けたいこと

(1)炎症を起こした乳房から授乳する

赤ちゃんも吸い始めの方が、より強く吸ってくれます。ただし、もう片方の乳房に吸い残りがたまらないよう、こまめに絞るなどして気をつけましょう。

(2)授乳の体勢を変える

フットボール抱きや縦抱きなど、様々な角度から吸わせます。

(3)とにかく出し切る

赤ちゃんに吸わせ、絞り、またパートナーに吸ってもらうことで、数時間で乳腺炎が回復したという知り合いもいます。

(4)締めつけのゆるい下着をつける

循環をよくするよう心がけます。

(5)食生活に気を配る

食と母乳の関係には諸説ありますが、筆者自身の体験では、乳製品は如実につまりました。

(6)休む

寝不足やストレスは乳腺炎の原因にもなります。できるだけ身体全体を休めましょう。


引用元:
冷やすvs温める!? 「乳腺炎」のケアはどっちがいいの?【地球の最北で子育て#05】(It Mama)