小さな子どもは無邪気に、「これは好き、これは嫌い」と食べ物を残すものです。

今の親は「もったいない」と言われて育ってきた世代。そんな我が子を見て、胸がざわつく方も多いのではないのでしょうか。筆者もその1人です。

今回はシンガポールで離乳食講座などの食育や、大人の美容食など、食と健康に関する講座を主催されているマリアンさんに、“子どもの好き嫌いにどう対処するか”についてお話を伺ってきました。

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子どもの舌は「敏感な味覚センサー」

「子どもの頃、野菜がキライだったという人も多いのではないかと思います。

子どもって、野菜あんまり好んで食べないですよね。

特に、ピーマンやゴーヤ、セロリ、パクチーなどは、大人になってからその美味しさに気付いた人も多いのではないでしょうか?」と、マリアンさん。

「苦味野菜は特にそうですが、野菜というのはデトックスに効果的なものが多く有ります。

毒素が色々とたまっている大人にとって、これらの野菜は必要な時もありますが、まだ毒素がそんなにたまっていない子どもにとっては、デトックス作用をもつものは必要ないのです。」とマリアンさんはおっしゃいます。



そうだとすると、嫌いなものを無理やり口に入れるのは全く無意味どころか、要不要を判別する子どもの鋭い味覚を鈍らせてしまうかもしれませんね。
「子どもの味覚」を鈍らせるNG食品

source:https://www.shutterstock.com/
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「血糖値を急上昇させる白砂糖や、加工食品などで添加物を取りすぎると味覚が鈍ってくる」とマリアンさんはおっしゃいます。

1度砂糖や添加物の味を憶えてしまうと、そればかりほしがるようになってしまうのは、容易に想像が付きます。市販のお菓子をあげるスタートは、遅くするにこしたことはなさそうですね。

また、意外と見落としがちなのが、家庭で使用する調味料。できるだけ化学調味料は避け、味噌や醤油、塩は良質のものを使うのが大切なのだそうです。



味覚センサーのヒントは「うんち」だった!?

子どもの好き嫌いは単なる好みを越えて、身体が必要なものを判別しているということなのですね。

「お子さんがべーっと出しても、無理に食べさせなくても良いのです。

食べる日もあれば、食べない日もあるでしょう。体調によっても、もしくは、その日のその材料の鮮度によっても、食べたり食べなかったりするはずです。

子どもの味覚センサーはそれくらい鋭いもの。」と、マリアンさん。

また、そんな子どもの様子と一緒に、便の状態が食材選びのヒントになるそう。

子どもが大好きでよく食べるものでも、便にそのまま形が残って出てくる食べ物は、まだ消化することができないということ。いったんお休みしたほうがいいとのことです。



いかがでしたか?

マリアンさんは「豊かな味覚を育てることは、生きるチカラを授けるのと同じ」とおっしゃっています。

赤ちゃんの生きる力を育むためには、何か手の込んだ事をする必要はありません。素材そのものを活かしてあげるのならば、ママもすぐ準備ができて、意外と気が楽なのではないでしょうか。


引用元:
ヒントは「うんち」にあり!? 「子どもの食べもの好き嫌い」対処法(It Mama)