子どもの夜更かしは良くない、と言いますが、具体的にどのような悪影響があるのか、よく分からないという方も多いと思います。
そこで今回は、医学博士の筆者が、“夜更かしが与える子どもの身体への悪影響”を詳しく解説してまいります。
幼児の理想の睡眠時間は?
source:https://www.shutterstock.com/
source:https://www.shutterstock.com/
厚生労働省第4回21世紀出生児縦断調査結果の概況によると、子どもの就寝時間と起床時間の組み合わせは、“午後9時台”に寝て“午前7時台”に起きる子が25.9%と最も多く、算出した睡眠時間は、“10時間台”が41.9%と最も多くなるとされています。
一般的には、幼児の睡眠時間は11〜12時間が理想的とされています。
もちろん個人差もあるので一概には言い切れませんが、おおよその目安として10時間以上を心がけて頂ければわかりやすいかもしれません。
昔から“寝る子は育つ”という諺があるように、子どもにとって睡眠は成長をするのに必要な事であるということがうかがえます。
夜更かしが与える悪影響
前述した寝る子は育つというものは、夜に成長ホルモンが分泌しているからと言えます。
では、眠っている間中ずっと成長ホルモンが分泌しているのかと言えば、そうでもありません。
成長ホルモンは21〜23時に分泌準備が行われ、22〜2時の間に多く分泌します。ですから21時には寝ていたいということがお分かりいただけるかと思われます。
意外と成長ホルモンばかりクローズアップされていることが多いのですが、実はもう1つの重要なホルモンが睡眠と関係しています。
それが“メラトニン”と呼ばれるホルモンです。
女性にとって重要なホルモン「メラトニン」
source:https://www.shutterstock.com/
source:https://www.shutterstock.com/
現在睡眠導入障害に対するお薬にも用いられているこのメラトニンですが、夜になると多く分泌され、眠気を誘発してくれるものです。
このホルモンが朝になると分泌量が低下して目が覚めます。
医学的には体内時計の調節をしてくれるものとされていて、日本睡眠学会によるとメラトニンには性腺刺激ホルモンの分泌を抑制してくれる作用があるとも言われています。
逆に言うと、夜更かしをすることで、性腺刺激ホルモンが分泌されてしまうということになり、特に女の子の場合であれば性的な早熟が引き起こされてしまう可能性も考えられます。
そうなると女性ホルモンの分泌量が多くなってしまうことで、初経年齢が早くなってしまうということが考えられます。
また、日本乳癌学会乳癌診療ガイドラインにも掲載されておりますが、初経が早いと乳がんのリスクが増加してしまう可能性も指摘されています。
医師からのアドバイス
やはり幼児期は、なるべく睡眠時間を10時間以上(理想は11~12時間)とりましょう。
成長ホルモンやメラトニンを分泌させるように促し、成長していく過程でホルモン分泌を適切にしていくことが重要であると考えられます。
なかなか子どもが寝付いてくれないということもあるかもしれません。
そのようなときには昼間十分日光を浴びせさせ、夜にメラトニンが分泌されやすい環境を整えてみてはいかがでしょうか。
引用元:
乳がんにも関係!? 「子どもの夜更かし」が成長に与える悪影響(It Mama)