妊娠中は、皮膚がかゆくなりやすくなります。

筆者は看護師として皮膚科に勤務していた経験がありますが、妊娠中のママが特に皮膚のかゆみに悩まされて相談に来ることも多くありました。

今回は、皮膚科勤務時代に妊婦さんから多く寄せられた質問から、かゆみに対して妊婦さんが知りたい情報をお伝えできればと思います。

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妊娠中はかゆくなる?

妊娠中は、なぜかゆみが悪化しやすいのでしょうか。

妊娠中はエストロゲンという女性ホルモンが大量に分泌されますが、そのホルモンが肌荒れを引き起こす要因になると考えられています。

また、妊娠中は体重増加により発汗量が増え、不眠に悩まされることなどもかゆみが悪化する要因になるとされています。



このかゆみは、「妊娠性皮膚掻痒感(にんしんせいひふそうようかん)」とも言われ、妊娠後期によく見られる症状です。

妊婦さんの2割近くが、この“かゆみ”を発症するとされています。
「ステロイド」は使っていい?

source:https://www.shutterstock.com/
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これは、筆者が皮膚科に勤務していた頃、特にアトピー性皮膚炎により治療中に妊娠した妊婦さんから多く寄せられた質問です。

日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインによると、ステロイドによる胎児の影響を心配して治療を中断することで症状の悪化をきたす例が見られますが、妊娠中、授乳中も必要な治療は行うべきであると、されています。

また、通常のステロイド外用薬では、先天異常や胎児発育への問題はないと明記されています。

ただし、ヨーロッパで使用されている分類の、“potent”や“very potent”群に当たるステロイド外用薬の大量外用は、出生時体重の低下の可能性が否定できないので、使用量と胎児発育に注意するとも書かれています。



どのステロイドを使用するべきか、どの程度使用して良いかは、かかりつけの皮膚科医に相談することが望ましいです。

また、皮膚科医によっては、「妊婦さんにステロイドは使わない」という方針の医師もいますので、自分のかかりつけ医には、必ず妊娠したことを伝え、今後の治療を相談していくことが望まし。



手軽にできるかゆみの予防方法はある?

皮膚科での勤務時代、妊婦さんから寄せられた質問で最も多かったのが、“手軽にできるかゆみの予防方法”についてです。

大切なのは、“保湿”です。

皮膚が乾燥している状態であるとかゆみはどんどん強くなります。

常に皮膚を清潔に保ち、保湿しておきましょう。

保湿剤を塗るときは、皮膚をこするようにすりこむと、その摩擦により皮膚を傷めてしまうため、保湿剤を皮膚の上にチョンチョンと載せて、スタンプを押すように優しく塗っていくとが望ましいです。



また、汗をかいたまま放置するとかゆみの原因となります。

日本皮膚科学会では、汗をかいたらシャワーを浴びて洗い流すことが、有用とされています。

シャワーを浴びるのが大変な時は、汗を清潔なタオルで拭くなどして、とにかく汗をかいた後に放置しないようにしましょう。



妊娠中の辛い皮膚のかゆみ、放置しておくとかゆみが悪化するかもしれません。

1人で我慢せずに辛いときはかかりつけの医師に診察をしてもらいましょう。


引用元:
妊娠中ステロイドは使っていい?「妊娠中のかゆみ」をおさえる方法(It Mama)