産婦人科の医師不足に悩む北海道のオホーツク海側の遠軽町など3つの町が、首都圏から医師を募集しようと、21日から1週間首都圏の鉄道で中づり広告などの掲示を始めました。




広告を出したのは、北海道のオホーツク海側にある遠軽町と湧別町、それに佐呂間町の3つの町です。

このうち遠軽町の遠軽厚生病院には、この地区で唯一の産婦人科がありますが、去年医師が不在となり、その後町の呼びかけで、ことし8月から医師の常駐が再開されましたが医師は1人だけで、地域医療に十分に対応できていないのが現状です。

今回の広告の掲示は、医師の数が多い首都圏で集中的に呼びかけようと行われ、3つの町の場所を示した地図などを載せて産婦人科医を募っています。

広告は、21日から1週間首都圏を走るJR京浜東北線の1編成と一部の週刊誌に掲載され、21日は遠軽町の佐々木修一町長が広告が掲示されている京浜東北線の車内を視察しました。

遠軽町は、リスクの高い分べんにも対応できるよう、少なくとも新たに2人の産婦人科の医師を確保したい考えで、佐々木町長は「少しでも多くの人たちに見てもらい、地域医療の現状に目を向けてもらえればと思う。1人のドクターでは必ず限界が来るので、何が何でも複数の医師を確保したい」と話していました。


引用元:
産婦人科医不足の北海道東部の3町 首都圏で募集広告(NHK)