スヤスヤとママの腕の中で眠る、愛くるしい赤ちゃんの時期。0歳の時代は赤ちゃんにとってはママのお世話がなくてはならない時であり、全てが“受け身”。
でもしばらくして子どもが2歳前後になると魔の“イヤイヤ期”が到来! すると立場は一転。
覚悟はしていても、いざ自分の子のリアルな“イヤイヤ”を体験し、大変さの渦中にいると頭を抱えてしまうもの。“イヤイヤ期”が子どもの成育にとって大事なものと分かっていてもその意識がどんどん希薄になってしまいますよね。
そしてこんな時には、親として“やってはならない誤った対応”をしてしまうことが……!
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、“イヤイヤ期にやってはならない対応”についてお話しします。
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イライラしてもやってはならないNG対応3つ
公園へお出かけ前、外は寒いのでコートを着せようとしました。すると「やだ!やだ!着たくない」の一点張り。
格闘すること3分経過……。
ママは何とかなだめすかせ、ようやく子どもに靴を履かせようとしました。少し大きくなった足に新調したばかりの靴を見せて「ほら新しい靴だよ〜!」。すると今度は「やだ!前のがいい!履かない!」
5分経過……。
こうして出かける時刻がどんどんと遅くなりイライラがピークに。
そんな時、こんな風に叱ってませんか?
(1)「じゃあ勝手にすれば! ママもうしらない!」
まだ幼い子どもにとって、ママに突き離されたら生きていけないのです。一気に悲しみの淵に立たされます。
(2)「いい加減にしなさい! ママ怒るわよ!」
「いい加減にしなさい」の曖昧な言葉。こう言われても”次にどのような行動をとればいいのか”が子どもにはわかりません。だから、どうしようもなくなってしまいます。
また、強い語気で、きびしい顔をして、“既に怒っている”のに追い打ちをかけるように「ママ怒るわよ!」を付け加えれば、恐怖をさらに植えつけることに。
(3)恐ろしい交換条件を出す
「そんなにワガママ言うんだったらおやつなしね!」「ママの言うことがきけないんだったらよその子になる?」
実際、おやつをあげないわけでも、子どもを里子に出すつもりがないのに「こう言えば言うことを聞いてくれるんだろう」と思ってつい口から出す交換条件。
でも、子どもに冗談は通じず、文字通り受け取ってしまいます。納得しないまま言うことを聞かざるを得なくなります。
イヤイヤ期こそ、ママのコミュニケーション力が試される!
自分の思い通りにしたいというイヤイヤ期。そしてそのイヤイヤに直面した親は大人の都合で何とか押さえつけようとしがち。
「時間がない」などたいていは親の都合が優先されていませんか?
更には、親の気持ちに余裕がある時は大目に許し、そうではないと禁止したりするなど、案外大人の身勝手な状況で子どもに要求していることも。
だからと言って、子どもの言いなりになってしまうと“駄々をこねると何でも思い通りになる”と子どもは悪知恵を働かせるように。
そうならないためにも、子どもの主張を聞いてやりながら“できないことはできない”ときちんと伝えましょう。
「○○ちゃんが大きくなったから靴が小さくなったね、新しいの履いてみようか?」「履くのが嫌だったら、今日はお家で遊ぼう」
これでもダメな時はクールダウンするまでとにかく“待つ”ことをしてみてください。
いったん泣き始めると、子どもは“なんで泣いているのかわからない状態”になります。
そんな時はお風呂に入れたり、ベランダに出て風に当たらせてあげるだけで気持ちの切り替えが出来ることもあります。
そのためにも時間の経過をママが忍耐強く待ってあげましょう。
いかがでしたか。
イヤイヤ期は誰もが通る道。これを通らないと思春期以降、幼児期に発散できなかったストレスが大きな反抗期としてやってきてしまいます。
わが子の“小さな自己主張”をプラスにとらえてみましょう。
引用元:
恐るべし「イヤイヤ」期!親がやってはならない最悪の対応3つとは(It Mama)