福島医大が整備を進めてきたふくしま国際医療科学センターの開設記念式典は11日午後1時から、福島市光が丘の同医大で行われる。菊地臣一理事長が開設を宣言する。新たに完成した「ふくしまいのちと未来のメディカルセンター棟(みらい棟)」の内覧会も同日催し、新たな医療拠点の開所を祝う。
 
■外来診療26日から 
 みらい棟はふくしま国際医療科学センターを構成する4つの新施設の中で最も規模が大きい。救急や災害・被ばく医療、子どもと女性の病気の治療を担うとともに県民健康管理センターの機能が集約される。各階の診療科や機能は【表】の通り。
 1階は災害医療・高度救命救急センターを設ける。救急搬送の受け入れをするほか、緊急被ばく対応病室や災害時に使う医療資機材の備蓄倉庫などを備えている。2階は外来診療スペースとしてこれまでの付属病院にあった小児科や産科、婦人科などが移る。生殖医療センターを新たに設置する。
 3階の総合周産期母子医療センターは妊産婦や新生児への治療を行う。新生児集中治療室(NICU)、母体胎児集中治療室(MFICU)などがある。4階は放射性薬剤を使ってがんを治療するRI(放射性同位元素)病棟や白血病患者に対応する無菌エリアなどを設ける。5階のこども医療センターは診療科横断で子どもの診察・治療などをする役割を果たす。小児特定集中治療室(PICU)も設ける。23日に一部の入院患者をみらい棟へ移し、26日から順次、外来診療を受け付ける。


引用元:
福医大「みらい棟」完成 国際医療科学センター整備完了(福島民報)