子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方”の著者の立石美津子の連載「もしかしてウチの子、障害児?」第12回目。
今日はお腹の赤ちゃんの染色体異常、特定の遺伝疾患を調べるための検査、出生前診断の第1話をお伝えします。
簡単な検査、でも「重い決断」を迫られる検査
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“妊婦から僅か20cc採血する”こんな簡単な方法でできる“新型出生前診断”。
妊婦の血液の中にある胎児由来遺伝子を調べることにより、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー(ダウン症)などの染色体異常、特定の遺伝疾患を調べるものです。検出率は90%以上と言われています。
但し、妊娠10週〜18週頃の時期でなければ受けられません。保険適応はされず約20万円かかります。
2013年4月にスタートして早、3年、年々受ける人も増えています。母体の負担もなく簡単に出来る検査ですが、出た結果によっては夫婦は重い決断を迫られることになります。
中絶する人が90%以上
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以前、テレビで産科医が検査についてこんなことを話していました。
「妊娠中はお腹の赤ちゃんに病気がないか、障害がないかとっても不安なものです。だから、妊娠初期にお腹の子が健康な元気な子どもであることを証明し、精神的に安定して妊娠期間を過ごしてもらうために行います。」
「お腹の赤ちゃんに障害があるとわかった場合は出産後の育て方について妊娠中、十分、考えることが出来るようになります。」
この検査を受けて“お腹の子に障害がある”ことがわかり、確定検査を受けて陽性となった妊婦のうち96.5%が人工中絶をしている現実もあります。
「どんな子でも受け入れる」と考えている人はそもそも検査は受けない訳ですから、検査を受けること自体が、赤ちゃんに異常が見つかれば中絶する検査に実際はなっています。
つまり、この検査を受けた人の中で“育て方を考える”という人は5%にも満たないのが現状です。
発達障害児など、多くは検査でわからない
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この検査でわかるものは、星の数ほどある障害の中の一部です。つまり、出生前診断を受ければ必ず健康な赤ちゃんを産めるというわけではありません。
例えば視覚障害や聴覚障害、人口の6%を占めるといわれている発達障害児はわかりません。
これらがないとしても、出産時のトラブルで脳性麻痺、また、生まれてから高熱を出し脳にダメージを受けることもあります。
ということは“出生前診断でわからない障害児”であれば受け入れて育てる決心も同時にしなくてはならないのです。
子どもが生まれた後“自閉症”であると知って、子育てを放棄できません。出生前診断のように中絶して命を絶つことは許されないからです。
「障害児を育てていくことがどうしても出来ない」
「将来、下の子に障害があることで、上の子の結婚が破談になるかもしれない」
「親亡き後、他の兄弟に大きな負担がかかると思う、障害児とわかっているお腹の子を産むわけにいかない」
「第一子に染色体異常があった場合、次回からはこの検査を受けて産む産まないを決める」
このように悩み苦しみ、産まない選択ができるようになりました。
この検査が認められていることはそれ自体を国が容認していることなのですから、この選択につて良い悪いの意見を他人がとやかく意見することはできません。
それに事実、障害児を育てることは夫婦にとって大変な子育てになります。
しかし、「簡単にできるから便利」と軽率な行動に走るのではなく、しっかりと情報を集めて、検査を受ける受けないの選択、決断をしてほしいと思います。
引用元:
出生前診断で分かること・分からないこと(It Mama)