赤ちゃんが離乳食をたっぷり食べ始めるようになった頃に、多くのママが意識し始める“卒乳”。

筆者はできるだけ長く母乳を与え続けたいとずっと思っていました。

でも夢と現実は違います……。

そんな実体験をもとに、今回は“授乳を止めるタイミング”についてお話していきたいと思います。
どっちが良いの?卒乳と断乳のメリット・デメリット

source:https://www.shutterstock.com/
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授乳は、赤ちゃんの食事がきちんと離乳食から摂れるようになってくると、自然と回数が減ってきます。

そして、子どものほうから「もういらない」という合図が出て、授乳は終了、晴れて卒乳となります。



一方の“断乳”は、「おっぱいはこの日までね」と決めて、その日からはまったく飲ませなくするという計画性のあるもの。

断乳を始めてから最初の数日は、夜中ずっと泣いてるという赤ちゃんも多いようです。筆者も1度は断乳を考えましたが、泣き続けるわが子に折れてしまいました。



もともとずっと授乳を継続していきたかったのですが、1歳を過ぎると歯が上下にしっかり生えてくるので、いつもおっぱいは傷だらけ。授乳の度に、噛まれることの恐怖感で憂鬱でした。

それで断乳を決意し、徐々に回数を減らしていき、夜中泣いても、おっぱいではなく抱っこして寝かせる生活を送ってみたのですが……泣き止まないわが子が、次第に可哀想になってしまい、計画は3日で終了。

結果、1歳3カ月になった今でも、ずっとおっぱいを与えています。



周囲のママ友は断乳を成功し、「離乳食をたくさん食べるようになったよ」「夜中1度も起きなくなったよ」「コーヒーもお酒も気にせずに飲めるから良いよ」と羨ましい感想を聞きます。

自然な卒乳を待っていると、正直「この生活はいつまで続くのだろう」と思ってしまいますが、それでも、授乳をしている時間は“親子のコミュニケーション”として濃密なものだと思っています。

“卒乳・断乳どちらが良いのか”は、親子それぞれにきっと違うのでしょう。
母乳育児は2歳までが推奨されている!

source:https://www.shutterstock.com/
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1歳くらいになると、赤ちゃんは栄養のほとんどを食事から摂れるようになるために、「1歳が卒乳のタイミング」と考える方も多いのではないでしょうか。

ですが、実はWHOでは母乳は2歳まで、もしくはそれ以上までという期間を勧めているのです。

また、その報告書では、こんなことも書かれています。

「生後0〜23カ月の子どもたち全てが最適な母乳保育を受けていれば、5歳未満の子どものうち毎年約80万人以上の命を救うことができる。

また母乳保育は、IQや登校率を高め、成人になってからの高収入にも関係する」

しかし、そうは言っても、どうしても母乳を継続できないケースもたくさんありますよね。

ママも辛くない環境で、WHOがすすめる2歳以上までの授乳を試すことができるならやってみるのも良いかと思います。

しかし、それができない場合は、粉ミルクと母乳の混合育児であったり、“食育”を大切にしてみたり、自分なりのやり方で親子のコミュニケーションを取ってみましょう。



いかがでしたか?

卒乳の1番良いタイミングは、親子それぞれに違います。

もしも計画的に卒業をしたい場合は「もうあげない!ダメ!」ということではなく、「あと10日でおしまいね」などと毎日伝え続けることが大事です。

0歳の喋れない赤ちゃんでも、ママの言っていることは伝わっていますから、たくさんコミュニケーションをとりながら、子どもも納得した上で卒業できると良いですね。


引用元:
卒乳・断乳できなくても心配ナシ!2歳まで授乳を続けてもいい理由とは(It Mama)