ブラジルの研究者ヘロン・ヴェルナー・ジュニア氏らは、超音波とMRIデータを赤ちゃんの3Dモデルに変換することで、VRで胎児を検査する方法を発見しました。子宮、臍帯、胎盤、胎児の正確な3Dモデルを構築するためにMRIデータを使用し、Oculus Riftで検査することができます。



26週の胎児の仮想3Dモデル



3Dモデルを構築するために超音波ファイルから生成された胎児

VRヘッドセットを装着している間、ユーザは赤ちゃんの心拍を聞くことができ、頭を動かすことによって様々な角度から胎児を見ることができます。医師はこの技術を使用して胎児の異常をより正確に検出し、赤ちゃんの内部構造および気道の詳細な状態を見ることもできます。



27週間での胎児の体内の可視化

「VRと組み合わせた3次元胎児モデルは、胎児の解剖学的特徴の理解を向上させ、教育目的や両親が胎児を視覚化するための方法として使用することができる」と研究の共著者であるヘロン・ヴェルナー・ジュニア氏は述べています。

医師は3D画像を使用してVRで見ることで、保護者が胎児の発達の様子を追えるようにし、治療の決定を下す際の理解を深めることができます。この技術はリオデジャネイロの診療所の患者に使用されており、出生後の手術が必要な異常の検出に成功しているとのことです。


引用元:
胎児を3Dモデル化しVR検査 成長観測や医療判断に(Mogura VR)