3歳になっても爪かみや指しゃぶりをやめないわが子。そんなわが子を目の前に、心配して悩むママは多いはずです。
中には自分を責めてしまう人も……。
今回は子育てアドバイザーの資格を持つ筆者が、子どもの爪かみ、指しゃぶりの対処法と、指しゃぶりの意外!?な効能をご紹介します。
自分を責めてない?爪かみ・指しゃぶりの原因
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爪かみ・指しゃぶりの大きな原因が不安感や愛情不足感と言われていますが、そう聞くと多くのママは自分を責めてしまうかもしれません。
でもちょっと待ってください。ここで自責の念にかられると、目指すところの、“わが子のクセを無くす”ゴールに近づくどころか、大きく遠ざかってしまう効果しかありません。
◎ママは自分を責めないで
自責の念を抱いてしまうと、子どもが指をしゃぶる姿にイライラする、怒りを覚えるなどの、ネガティブな感情を抱いてしまいます。
ママ自身が必要以上に不安になったりイライラすることで、わが子の不足感を埋めることなど、到底出来ませんよね。大人自身が気持ちを楽に、大らかに見守ることで、子どもは安心してそのクセを手放せます。
もし自分と子ども、両方を責めてしまいがちなママは、以下のことを意識してみて下さい。
責めがちなママが「気持ちを楽にする」ための方法3つ
(1)口に出して現状を受け入れる
今ある現実を否定し、自分と子どもを責める行為は、辛く苦しいだけで誰のためにもなりません。まずは現状を否定も肯定もせず、受け入れてみてください。
例えば、「この子は指をしゃぶると安心するんだなあ」と口に出してみて下さい。そしてもし出来たら、「指をしゃぶると、気持ちがほっとするのかな?」とわが子に聞いてみてください。
きっとそのママの言葉自体に、ホッと安心した顔をすることと思います。自分の行為を否定されず、受け入れてもらえたと子どもが感じるからです。
(2)自分の「子どもへの愛情」を認識する
心が乱れそうになったら、「私はこの子に十分な愛を与えられているか、自信が無いんだな」と、正直に認めてみてください。
もっと遡ると、それはどういうことなのでしょうか。「この子に愛情をいっぱいあげたい!」ということですよね。
ママの不安感は、愛情の表れです。愛するわが子だからこそ、不安になってしまう気持ちをしっかり自覚してくださいね。
(3)10年後、20年後に思いを馳せてみる
目の前のわが子は、確かに今のあなたにとって悩みのタネです。しかし、10年後、20年後、同じように爪かみや指しゃぶりをしている大人はいるでしょうか?
世の中には時間が解決する事柄が、意外に多くあるものです。
そうは言っても、以上のように考えることが難しい場合もあると思います。そんなネガティブなママのために、次は意外な指しゃぶり・爪かみの効能についてご紹介します。
爪かみ・指しゃぶりの「意外な効能」があった!?
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今年6月に、ニュージーランドのオタゴ大学、薬学部のステファニーさんが発表した面白い研究結果をご紹介します。
ステファニーさんは“幼児期に微生物に多く触れることが、アレルギーのリスクを減らす”という仮説の元で研究を行いました。
結果、“爪かみか指しゃぶりのうち、どちらか一つのクセを幼児期に持っていた人”あるいは“両方のクセを幼少期に持っていた人”は、アレルギーになるリスクが低いことが分かりました。
二つのクセを持っていた人が一番リスクが低いそうです。また、それは大人になってからも持続するそうです。
もちろん、歯並びが悪くなるなどのデメリットもあるので推奨は出来ません。しかしながら「人生に役に立つこともあるんだな」と考えることで、少し余裕を持って見守る心境になるかもしれませんね。
こういった幼児期のクセは、ママが色々と対策を講じたところで、一朝一夕に無くなる種類のものではありません。のんびり気長に見守るのが一番です。
引用元:
3歳を過ぎても「指しゃぶり・爪かみ」、対処法と意外な効能(It Mama)