厚生労働省は11月14日、平成27年国民健康・栄養調査の結果を発表。1日の平均睡眠時間が6時間未満の人は39.5%と平成19年以降、増加し続けていることなどが分かった。また、睡眠時間の妨げとなっていることについて、30代女性は「育児」がトップとなった。

同調査は、厚生労働省が国民の健康状態などを調べるために、毎年行っているもの。2015年は11月に実施し、3,507世帯から回答を得た。毎年実施している基本項目に加えて、今回は「栄養バランスのとれた食事」「運動ができる場所」「適正な休養の確保及び受動喫煙の防止」など、社会環境の整備の状況についても調べたという。

このうち「適正な休養の確保」の項目では、睡眠の確保の妨げとなっていることについて調査。「特に困っていない」や「その他」を除くと、20〜50代男性では「仕事」と答えた割合が最も高くなっている。一方で30代女性では「育児」が32.7%、40代女性では「家事」が27.9%と最も高い。











厚生労働省「平成27年国民健康・栄養調査」より


さらに1日の平均睡眠時間が6時間未満の者では、「特に困っていない」「その他」を除き、男性で「仕事」「健康状態」、女性で「家事」「仕事」の順で割合が高かった。

また睡眠の確保の妨げになっていることがある者に、自分の睡眠の確保のために最も必要としていることを尋ねたところ、20〜50代の男性で「就労時間の短縮」、40歳代の女性で「家事のサポート」(20.8%)がトップとなった。また、30代の女性では1位の「特にない」(19.7%)に次いで、「育児のサポート」(17.6%)が上位に入っている。


引用元:
睡眠時間の妨げになっているもの、30代女性は「育児」がトップ