お母さんが育児の中でも気を使うのは離乳食ではないでしょうか。赤ちゃんの身体を作っていく栄養補給、さらには食事をとるという体験をさせてあげることはお母さんの大切な役割と言えます。

でも、大事だとわかっているからこそ、どうして良いか悩むという方も多いと思います。そこで今回は管理栄養士の筆者が、離乳食の三原則を的を絞ってお話しようと思います。


離乳食の三原則って何?

(1)主食の原則

大人にとってはごはんやパン、麺類が主食ですが、離乳食にはぜひごはんを採用したいです。理由としては、パンには油や砂糖、塩などが含まれていますが、お米であれば余計なものが何も足されていません。

加えて、日本人の長年の主食であったお米の味をしっかり味あわせてあげることは、その後の嗜好性の構成に大きな意味があります。

お米をよく食べるようになると、自然と出汁の美味しさや魚介類、発酵食品など身体に良いものとの相性の良さにも気づくことでしょう。



(2)主菜の原則

主菜でたくさん食べて欲しいのが、魚です。理由はオメガ3系脂肪酸が豊富なこと。

子どもの脳は3歳までに急激に発達すると言われています。そしてその脳は60%が油でできているのです。

一口に油といっても、いろんな種類の油があります。その中でぜひともとりたのがこのオメガ3です。オメガ3は細胞を取り囲む膜の柔軟性を増す作用があり、これによって脳の神経伝達機能が高まり、いわゆる賢い子どもに育つと考えられています。

初期は脂身の少ないタラやカレイなどの白身魚から始め、次にマグロやカツオなどの赤身魚、そして後期ではイワシやサバなどの青魚へと進めていきましょう。

青魚はオメガ3が豊富ですが、アレルギーも起きやすいので、少量ずつ試すようにします。



(3)副菜の原則

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副菜の代表は野菜で、ビタミンやミネラル、食物繊維の供給源として重要です。しかし、赤ちゃんは本能的に苦味のあるものを「毒がある」と判断して嫌う傾向にあります。

この時に気をつけないといけないのは、決して無理に食べさせたり怒ったりしないことです。それをしてしまうと、余計に食べなくなってしまいます。

まずは南瓜や薩摩芋のように、甘味があって食べやすいものから与えるようにして、ほうれん草やピーマンなどは慣れてきてから試みてみます。

食べられなくても、体験できたことが素晴らしいことです。食体験を重ねていけば、いずれは食べられるようになるはずです。



離乳食で重要なのは、赤ちゃんに食べることの楽しさを教えてあげることです。

そのためには雰囲気作りも大事。あまり頑張りすぎないで、ママの愛しい気持ちを笑顔に表わして赤ちゃんに接することを忘れないようにしましょう。


引用元:
ママ、知ってる?主食、主菜、副菜のバランスの良い「離乳食の三原則」(It Mama)