子どもは、「楽しさ」「嬉しさ」といったポジティブな感情だけでなく、「不快」「悲しさ」「つらさ」といったネガティブな感情を受け止めてもらうことで、健やかに成長します。
とはいえ、場所や時を構うことなく、感情をストレートに表す子どもに対し、「グズグズ言わない!」「泣かないの!」と、つい叫びたくなることもありますね。
この記事では、「ネガティブな感情と付き合うヒント」を、子どもと一緒にできる「実践2分トレーニング」と共にお伝えします。
子どもと一緒に!実践2分「マインドフル・トレーニング」
(1) 様々に行きかう気持ちを、天気にたとえる。
悲しみは「雨」、不安は「曇り」、喜びは「晴れ」など。
(2) 「今の心の天気はどう?」と話し合ってみる。
「曇りや雨が降っていても、その上には何があると思う?」と質問し、「雲の上には、いつも雲ひとつない空があるね」と確認します。
これらの話し合いを繰り返すことで、感情に向き合うための以下の「3つの姿勢」を身につけていきます
・感情を整理する。
・ネガティブをずっと引きずらない
・ネガティブな感情に落ち着いて向き合える
ママの気持ち、子どもの気持ちの「天候予測」をする
子ども、そしてママ自身の感情のアップダウンに、「天気を観測」するように向き合ってみましょう。
例えば、買う予定のなかったお菓子が欲しいと、スーパーの通路で泣き喚く幼児。まずは、「ああ、私もイライラして爆発しそう」と、ママ自らの感情に気づきます。
深呼吸。力の入った身体の箇所に気づき、吐く息と共に緩めます。
そして、「“かんしゃく”もずっと続くわけではない」「心の中心には、雲のない落ち着いた場がある」とイメージしてみましょう。
子どものネガティブな感情に、ママのイライラや怒りといったネガティブな感情で向き合うならば、子どもは無理やり感情を抑え込むか、ますますネガティブな感情を爆発させるかのどちからになってしまいます。
まずは、とにかくママ自身が落ち着きましょう。
子どもの感情を受け入れることが「晴れ」への近道
source:https://www.shutterstock.com/
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これまで多くの研究が、「子どものネガティブな感情を抑えつける」ことは、親子の関係を損ない、子どもの情緒面や社会性に悪影響を与えてしまうと示しています。
お菓子を買って欲しくて泣き出す子どもには、なるべく落ち着いた様子で「買えなくて残念ね、このお菓子大好きだものね」と抱っこし、背中をとんとんしてやります。
公園のフェンスから落ちて膝をすりむいたと泣く子には、「さっき登ったら危ないって言ったでしょ!」よりもまず、「痛かったね」と足をなでてやりましょう。
お友達とゲームをして負けたと泣く子には「ゲームなんだからいちいち泣かない!」と言うより、「悔しかったね」と背中をさすってやります。
子どもの気持ちが落ち着いてから、
「お菓子を買う日はスーパーに行く前に決めておこうね」
「今度はフェンスを見かけてもどうしたらいいかな?」
「ゲームには勝ち負けがつきもの。なぜ負けたか振り返ってみると、今度は勝てるかもしれないよ」
と、ママが落ち着いた心持ちで、受け止めてやることで、ネガティブな感情を長く引きずることなく、落ち着いていきます。
まとめ
・「グズグズいわない!」「泣かない!」と子どものネガティブな感情を抑え込むより、受け止めてやりましょう。
・それには、まずはママが、子どもの感情に呑み込まれず、落ち着くこと。
・「感情は必ず変化する」「いつだって雲のない落ち着いた気持ちにたどりつける」と思い出しましょう。
引用元:
育児で叫びたくなったら?ネガティブを「引きずらないコツ」3つ(It Mama)