北九州市は今秋から、原則として初産の妊婦が出産前後、産婦人科医から紹介を受けた小児科医に育児などについて無料で1回相談できる制度を始めた。市医師会の取り組みを援助する。

小児科医ママの大丈夫!子育て

 市子育て支援課によると、市医師会が2015年度から、小倉医師会がそれ以前からこの取り組みをしていたが、医療機関の手弁当に負う部分が多く、取り組みは広がっていなかった。医師会から補助の要望があったという。

 制度は、市内在住で原則として妊娠28週から産後2カ月の妊産婦とその家族が対象。相談時間は30分〜1時間を想定している。市は1件につき、紹介は2500円、相談は5500円を医師会に支払う。

 現在、市内に約40機関ある産婦人科のうち、市内7区の27機関が取り組みに参加。この登録産婦人科が市内7区の登録小児科61機関のうち、希望に合う機関を紹介する。市は登録医療機関を増やすことをめざしている。

 市は今年度、予算1千万円を計上し、相談1千件、紹介1300件の利用を見込む。昨年度の実績は紹介750件、相談610件。子育て支援課は「出産前から小児科医と顔なじみになれる。妊婦の情報が小児科にうまく伝わる」としている。


引用元:
出産前後に小児科医で無料育児相談 北九州市がスタート(朝日新聞)