2人目の子どもが欲しいけど、妊娠、出産、育児を考えると悩ましい……。2児のママでもある筆者がお送りする連載『2人目子育てバイブル』。

上の子の赤ちゃん返りの向き合い方「年の差1〜2歳編」をお届けした第6回に続き、「年の差3歳以上編」をお伝えします。

2人目の子どもを授かると、多くのママが経験する上の子の“赤ちゃん返り”。上の子を優先しなきゃとわかっていても、なかなか思いどおりにはいきません。これには兄弟の年齢差も関係しています。

今回は“年の差3歳以上”にフォーカスし、先輩ママの経験談をもとに、どううまく乗り切ったのか学んできいましょう。




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佐藤 理香

ベネッセなど教育業界で10年の勤務を経て、株式会社子育て研究所代表取締役に就任。「子どもを地域で育てる」を目標に、学びを通じて地域のつながりを生みだしている。ビジネスコンテストで複数の受賞歴がある。
上の子の様子を観察しよう

年齢差が3歳以上になると、上の子の意思はハッキリしています。一般的に、3歳をこえると“がまんする”、“待つ”といった気持ちのコントロールができるようになります。

子どもなりに、赤ちゃんは自分では何もできない弱い存在であることを理解しています。兄姉としての自覚もあり、積極的に関わろうとする場面が多くなります。

一方で、甘える、疲れたらグズグズする、嫌になったら手伝いをやめるなど、まだまだ子どもの側面もあります。



「赤ちゃん返り」に備えよう!先輩ママたちの5つの工夫

(1)言葉で感謝を伝える

妹が寝た後に限って、筆者に甘えるようになりました。

園の先生からは「赤ちゃんのためにがまんしてるから疲れたよ、というサインかも」と言われハッとしました。

「いいお姉ちゃんでいてくれてありがとう」「いつもがまんさせてごめんね」と、くり返し言葉で伝えるようにしたら、本人も落ち着いたみたいです。



(2)赤ちゃんの生態を教える

当初は、寝かしつけやおむつ替え中に邪魔をしたり、授乳中に割り込んで困りました。悪気なく下の子を泣かせたり……。

そこで「赤ちゃんはこんな風に大きくなる」「こうすると嫌がって泣くよ」と絵本や動画も使って説明。赤ちゃんの生態が面白かったようで、邪魔しなくなりました。
(3)スキンシップを大げさに

ある時、「赤ちゃんばっかりかわいいんだね」と言われショック。このままではマズイと思い、スキンシップをとろうとしたら上の子が恥ずかしそうにしていました。

恥じらいがでるほど大きくなったんだとびっくり。嫌がらない程度に「大好き!」と大げさにスキンシップをとり続けました。寂しい感情も出してくれるようになりましたよ。



(4)上の子と2人だけの時間をもつ

下の子が生まれてから、上の子が登園する時に浮かない様子が続きました。園のお友達や給食のことで悩んでいたみたい。そんなアラームもキャッチできずに反省しました。

夫が休みの時は下の子を預かってもらい、私は上の子と私の2人で過ごすようにしました。向き合って話す時間ができたことで安心したようです。



(5)“自分で!”経験を増やす

少し難しいかなと思うことでも果敢にチャレンジさせました。私が少し手伝っても最後は“自分で”。

買い物にいっても「どっちにする?」とあえて意思を確認し、“自分で”経験を増やしました。

できたら「さすがお兄ちゃんだね!」とほめると、自分でやるという自立心がどんどん芽生え、何でもやってくれてありがたいです。



いかがでしたか? 

先輩ママも失敗しながら工夫してきたのですね。ぜひお子さんに合う方法をみつけてくださいね。

次回は、「陣痛がきた!上の子はどうする?」を送りします。


引用元:
【2人目子育てバイブル #7】上の子の「赤ちゃん返り」どう向き合うべき?〜年の差3歳以上編〜(It Mama)