McDonald家のJadon君とAnias君は、昨年9月に生まれた頭蓋結合双生児の男の子です。米国時間の先週木曜から金曜にかけて行なわれた2人の分離手術は40人の医療のプロが携わり、16時間に及んだ大手術となりました。


彼らはイリノイ州コール・シティの出身ですが、手術が行なわれたのはニューヨーク市のモンテ・フィオーレ病院。英Independent紙によると、手術はJames Goodrich医師が執刀し、「双子の頭蓋骨と脳組織を完全に分離させるのに高性能なイメージングシステムを使った」とのこと。


双子の母親であるNicole McDonaldさんはFacebookの投稿で、「息子たちは脳組織の5x7cm部分を共有していて、分離のための確かな案はなかった…なのでGoodrich医師は彼の直感に従って決断を下さなくてはなりませんでした」と綴っています。


Jadon君が「ロック・スター」のように手術に耐えたのに対し、Anias君は手術中に血圧と心拍数が下がってしまったそう。医者たちからは「脳の切開された部分からすると、手術直後は身体の片側、もしくは両側とも動かせないかもしれないと予測しています」とも。






翌日の金曜日には、頭蓋骨の再建手術も受けました。すべての手術が終わった後の心境についてNicoleさんは前述の投稿で、分離できたことに喜びを表しつつも、「私たちはあまりにも計り知れないことの瀬戸際に立たされている」と不安も吐露しています。


メリーランド大学医療センターによれば、結合双生児の生存率は(どんなタイプでも)5〜25%で、そのうち頭部が結合している双子の出生率はわずか2%なんだとか。


Goodrich医師は頭部がつながった結合双生児の分離手術のエキスパートで、頭蓋結合の分離手術は1952年以降に59件しか行なわれていませんが、彼はそのうち7件を執刀しています。


小さい身体で大手術を乗り越えた、Jadon君とAnias君。健やかに成長できることを祈っています


引用元:
頭部が結合して生まれた双子の赤ちゃん、分離手術が成功!(ギズモード・ジャパン)