◇西予の児童、田んぼに模型

 ツルの飛来シーズンを前に、西予市立石城小学校の児童が13日、市内の田んぼにツルの模型を設置した。模型を置いておくとツルが長くとどまる報告例があるといい、子どもたちは少しでも長く滞在してほしいと願いを込めていた。

 市内には以前から数羽のマナヅルやナベヅルの飛来が確認されていたが、昨季は最大90羽が飛来し、国内では鹿児島県出水市に次ぐ多さだった。このうち60羽が越冬したという。

 日本野鳥の会の伊藤加奈さん(32)が全児童75人に、「警戒心が強いので200メートル以上離れて観察してほしい」とツルの生態などを解説。その後、3、4年生が稲刈りの終わった田んぼに、ナベヅルの親2羽と子1羽の模型を動かないようくいで固定した。近くマナヅルの模型3体も設置するという。

 4年の加藤光惺君(9)は「ツルを見たときはうれしかった。今年もいっぱいやってきて、長くいてほしい」と話した。


引用元:
ツルさん 友達待ってるよ  愛媛 (読売新聞)