出産を終えた女性たちが、赤ちゃんと一緒に共同生活を送った観音寺市・伊吹島の「出部屋(でべや)」について知ってもらおうと、香川大医学部看護学科の学生が活動している。「芸術作品だけでなく、かつて島にあった出部屋に関心をもってほしい」と、8日から秋会期が始まる瀬戸内国際芸術祭にあわせ、島を訪れる人に出部屋をガイドする予定だ。
学生たちの取り組みが始まったのは昨年。香川大の夢チャレンジプロジェクト事業の支援を受け、看護学科の学生が出部屋を利用した島の女性の話を聞いたり、出部屋を紹介するパンフレットなどを作ったりした。今年は8人の後輩が活動を引き継ぎ、島民の話を聞き、9月末には出部屋跡地の草を刈ってハーブを植え、芸術祭で訪れる人を迎える準備を進めた。
出部屋は、お産を終えた女性が赤ちゃんとともに家を離れ、約1カ月間すごした共同の部屋のこと。出産などが穢(けが)れとされた時代、島では産後の女性は夫と離れ、赤ちゃんとともに出部屋で暮らしていた。国内にある産小屋のなかでは最も遅いとみられる1970年まで使われ、83年に県道工事のため解体された。
引用元:
香川)産後に過ごす「出部屋」の歴史 香川大生が紹介(朝日新聞)