2人目の子どもが欲しいと思っても、妊娠、出産、育児を考えると悩ましい……。2児のママでもある筆者がお送りする連載『2人目子育てバイブル』。兄弟年齢差ごとのメリット・デメリットをお伝えした第2回に続き、今回は“職場での2人目妊娠報告”についてお伝えします。
佐藤理香
いざ2人目を妊娠すると、「授かった!」と喜びも大きい反面、一気に現実的に考えてしまうものです。仕事をしているママは、仕事との両立、産休・育休の取得予定など考えることが増えて気忙しくなります。
特に、上司や同僚との人間関係は円満をキープしたいもの。2人目を妊娠したことをいつ伝えようかというのは、永遠のテーマです。
■1人目の妊娠報告と何が違うか
「育休明けにまた産休なの!?」
仕事をしているママであれば、誰しも気になる点です。同僚を見て、引き継ぎの仕事や雑務が増えたりして悶々としたことはないでしょうか。
以下にあげたように、2人目の妊娠報告は1人目のときとは少し違うことがあります。
・上司や同僚によっては、“またか”と思われることもある
・1人目の育児のため時短を利用したり、残業を減らしている場合は、この先の働き方を問われることがある
・1人目の体調不良に加えて、ママ自身の体調不良も考慮しなければならない
・2人目を妊娠したことで生活時間を見直す(上の子と自分のケアがあるので時間がかかる)
■2人目の妊娠報告で考慮すべき点
では、2人目妊娠を報告する際に、考慮すべき点は何でしょうか?
状況に分けてポイントをお伝えします。
(1)職場の環境
・育休がとりやすいか
ママ社員が多い職場は比較的、育休がとりやすい傾向にあります。しかしその分、苦労しているママも多いので、甘える態度を示すと反感をかうことも。
制度があっても、権利を振りかざすのはあまりおススメしません。
・「時差出勤」もひとつの手!通勤しやすい立地か
園からの呼び出しを考えて、職場は近いほうがいいとハラハラした1人目。これに加えて、上の子を園に送ってから、つわりの中でも通勤することを考えましょう。
自分と胎児の身を守るために“時差出勤”を申し出るのも良いかもしれませんよ。
(2)上司や同僚との関係
・相手に子どもはいるか
子育ての大変さは、子どもをもって初めてわかります。
相手に子どもがいるのなら、上の子を育てながら、つわりなど体調不良と戦い仕事をするワーママとして応援してくれる可能性は高いでしょう。
ただし、相手も同じような経験をしているので、ワガママだなと思われたら心が離れてしまいます。
・責任感ある仕事の「見える化」が復帰後の信頼に
上の子が病気のときはシッターや祖父母に来てもらう態勢を整えたり、「妊娠してもがんばる!」という姿勢を常に見せること、伝えることが大事です。
責任をもって仕事するのを“見える化”することがポイントです。今の信頼が“復職後”の信頼にもつながりますよ。
(3)仕事や自分の状況
・「長期的・属人的な仕事」は見直す
中には、要職や専門職についているママもいるでしょう。この先の産休や突発的な休みを考えて、引き継ぎが難しい長期的・属人的な仕事は見直しが必要です。
周囲に迷惑がかからないように、上司に早めの相談をするようにしましょう。
・「ママの体調」によっては早めの妊娠報告を
前の妊娠を振り返ってみましょう。切迫早産ぎみだったら、2人目でも同じになる可能性が。早期に休職入りとなる場合もあります。
つわりも2人目のときは重くなる人もいますから、ママの体調を踏まえて、妊娠報告を早めるなど対応しましょう。
いかがでしたか?
“2人目妊娠ライフ”を元気に過ごすためにも、職場での報告はスマートに行いたいですね。
次回は、2人目妊娠の母体ケアについてお送りします。
引用元:
【2人目子育てバイブル #3】ワーママ必見!職場への「2人目妊娠報告」の注意点6つ(It Mama)