ママが普段みることのない園児達の日常、そして可愛い園児たちがみせてくれる“あるある行動”について、元保育園園長の筆者がシリーズ連載でお届けしています!

第3回は『お友だちと食べると嫌いなものも食べられちゃう!』をお届けしましたが、今回の保育園あるあるは、“赤ちゃんの後追いあるある”についてです。

ハイハイが始まってしばらくすると、それまで自由に動き回っていた赤ちゃんが急にママの後を追うようになります。

いつかは後追いしなくなるとわかっていても、24時間子どもに監視されているようでママにとってはストレスになってしまいますよね。

今回は後追いの時期をどう乗り切るか、元保育園園長の筆者がお伝えします。

藤實 智子



■後追いは成長のあかし

後追いの時期は、10ヶ月から2歳くらいにかけて最も多い時期です。

後追いが何ヶ月も続くとうんざりしてしまうこともあるでしょうが、これは子どもがしっかりと成長しているあかしなのです。

生まれたての頃は視力が弱く、ぼやけて見えていたママの顔が、成長と共に段々ハッキリと見えるようになります。

人の顔の区別がつくようになると、一番安心できる人はママだと感じて他の人に抱っこされると泣くというような“人見知り”が出てきます。

それから手足の筋力が付き、ハイハイもしっかりとできるようになるとママの後を追いかけ始めます。

このように心と体の発達があってこそ、後追いができるようになるのです。
■保育園児も後追いはする?

小さい頃から保育園にいる子どもは、色々な人に慣れているため後追いをしないようなイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

保育園では、母親代わりである保育士の後を追う時期があります。

子どもによってはほとんど後追いをしない子もいますが、特定の保育士でないと泣くという子もいます。

担任は、ママのように慕ってくれる子どもをいとおしく感じることもありますが、離れると泣かれるため、なかなか帰れないという状況に苦労することもあります。




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■後追い時期の対処法

家事に育児に忙しいママにとって、赤ちゃんの後追いは正直疲れてしまうこともありますよね。

いつかは後追いしなくなると分かっていても、それがいつになるかは分からないですし、今すぐ楽になりたいと思うのが当たり前です。

そんな時はどのようにすれば良いか、2つの方法をご紹介します。



(1)常に視界に入るように

後追いの始まった赤ちゃんは一日中ずっとママとくっついていないとダメなわけではありません。

実際には、ママの姿が視界に入っているだけでも赤ちゃんは安心します。

視界から突然消えてしまうから不安になり後追いをすることが多いのです。

部屋から出る時も扉を開けておいて、できるだけ存在が分かるように時々声を掛けてあげるとよいでしょう。



(2)ママがイライラしないこと

どこへ行くにも付いて来て、トイレすらゆっくり入れない状況に疲れてしまうのは無理もありませんよね。

でも、ママのイライラが余計に子どもを不安にさせてしまうのです。

ママが感情的になり、子どもが激しく泣いていても放っておく、つい乱暴に扱うなどで思わぬケガに繋がることもあります。

そこまでイライラが溜まってしまうようなら、人に預けてママだけの時間を作って気分を入れ替えてみるのもおすすめです。

子どもと離れてゆったりとしたママ時間を過ごすことで冷静になり、子どもへの愛情も増していくはずです。



赤ちゃんの後追いが始まったら、“ママを信頼している証拠”と思って、心の余裕をもって育児を楽しむことが1番です。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。


引用元:
【元園長先生の☆保育園あるある】#4 ハイハイで追っかけ回す!? 赤ちゃんの「後追い」で心得ておきたいコト(It Mama)