腸内細菌が美容や健康に大きな役割を果たしていることから、腸活に取り組む女性が非常に増えています。その一方で、一生懸命やっているのに効果が実感できないという人も少なくありません。

乳酸菌といっても、その種類は膨大。どの乳酸菌が自分に合っているかは、なかなか分からないものなのです。

そこで今回は、健康管理士として“予防医療の要”ともいえる腸内細菌についてのセミナーも数多くこなす筆者が、症状や目的別に摂取すべき乳酸菌をご紹介します。

■1:美肌効果抜群!ラブレ菌

ラブレ菌はヨーグルトのイメージが強いかもしれませんが、実は京都の伝統的な漬物“すぐき漬け”から発見された植物性の乳酸菌。

生きたまま腸に届く生命力の強さと、腸内に届くと悪玉菌の増殖を抑えながら善玉菌を増やすという優れものです。

■2:花粉症などのアレルギーに!KW乳酸菌

よく「アレルギーは免疫力の低下が原因だ!」という話を聞きますが、実はアレルギーは免疫細胞の暴走、過剰反応で起こります。

そんなアレルギー体質の人が摂りたいのは免疫バランスを整える働きのある“KW乳酸菌”。アレルゲンが体内に入ったとき、免疫細胞の暴走を抑制してくれる働きが期待されています。

KW乳酸菌の他にもL-92乳酸菌やフェカリス菌もアレルギー症状を緩和する効果があると注目されています。

■3:風邪やインフルエンザを予防!プラズマ乳酸菌

免疫細胞に指令を出す細胞を活性化させ、風邪やインフルエンザに強い体づくりに良いとされているのが、プラズマ乳酸菌。

この他にも、免疫強化作用があるとして、モラック乳酸菌も注目されています。

■4:ダイエットならガゼリ菌sp株

生きたまま腸まで届き、長く留まることが実証されている乳酸菌株。発見されたのは、なんと日本人の腸から!

腸内環境を整えてくれるのはもちろん、それだけでなくコレステロールや内蔵脂肪を低減してくれる効果まで確認されています。

また、ダイエット中に避けられないストレスの緩和作用まであるというのですから、ダイエッターにはおススメですよ。

■5:オールマイティな納豆菌

ここまで紹介した乳酸菌を、腸内で更に増やしてくれるという嬉しい働きを持つのが納豆菌です。

納豆菌は酸や熱に強く、生きたまま腸に届き乳酸菌の増殖を促進してくれます。

腸内には“日和見菌”という、乳酸菌などの善玉菌が優勢になれば善玉菌の見方をし、悪玉菌が優勢になれば悪玉菌の見方をする菌があり、腸内細菌の多くを占めています。

納豆菌はその日和見菌にも働きかけ、善玉菌の味方にする作用があるのです。

いかがでしたか? こうして見てみると、日本人が昔から食してきたものや、その食物によって培われた乳酸菌がさまざまな美容・健康作用を生み出してくれています。

今の自分の体調に合わせた乳酸菌を上手にチョイスしてくださいね!

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

引用元:
間違った腸活してない?プロが教える「自分に合った乳酸菌」の選び方(ライブドア)