緊急連絡用や子どもの居場所を確認するために、携帯電話やスマートフォンを持たせたいという親は多いだろう。両親が仕事で遅かったり、子どもが塾に行ったりする時の連絡に便利なほか、災害時などにも安心だ。

しかし、子どもに普通のスマートフォンを持たせると料金はばかにならず、家計を直撃してしまう。

そこで注目したいのが、格安SIMを工夫して子ども用スマホとして利用する方法だ。今回はその工夫の仕方と、子ども向けに利用できる格安スマホを紹介しよう。

電話の利用とデータ通信量に注意したい格安SIM

格安SIMの最大のメリットは、何と言っても月額利用料を安く抑えられること。キャリアで端末を契約した場合と格安SIMとで比べると、プランなどによっても違うが、月額利用料において格安SIMはキャリアの3分の1程度で済むことが多い。

ただし、格安SIMにはいくつかの制限がある。電話のかけ放題プランがほとんどなく、データ通信量が低く抑えられていることが多い点だ。その2点を注意して利用しなければ、かえって高くついてしまう可能性があるので気をつけたい。

安全設定はアプリを組み合わせることで可能

これらの点を考慮すると、まず通話は家族間に限定し、その他はLINEの通話機能を利用させるといいだろう。さらに安全面では、ブラウザーとして「Yahoo!あんしんねっと」を設定するのがオススメだ。年齢に応じたフィルタリング機能によって、出会い系サイトや違法サイトなど、子どもにアクセスさせたくないサイトをブロックできる。

子どもの居場所を確認するためには、「Life360」が利用できる。あらかじめ設定した場所から出発したり、到着したりすると通知がくるようにすることも可能だ。なお、無くした端末を探したい時に使う機能「Androidデバイスマネージャー」、あるいは「Find iPhone」を使って子どもの居場所を確認することもできるので、うまく活用したい。

有料だが、「iフィルター for iOS/ for Android」を利用すると、携帯電話通信・Wi-Fi通信・アプリにおける有害サイト・アプリをブロックできるので、組み合わせると安心だ。

家族全員でiPhoneを利用する場合は、Appleの「ファミリー共有」機能が便利。家族のメンバーが新しくiTunesやApp Storeでコンテンツを購入する際は、親のアカウント「ファミリーオーガナイザー」にリクエストが送られ、承認・却下を選べたり、一括で支払いができたりする。「友だちを探す」機能によって、子どもの居場所を確認することもできる。

子ども向けに利用できる格安スマホも

自分で設定しなくても、子ども用に使える安心安全機能が充実した格安スマホもある。例えば、TSUTAYAの「TONE」だ。子どもの位置情報を確認できるほか、アプリのインストールや購入の制限、利用時間や時間帯の制限もできる。歩きスマホを検知して通知がくる仕組みもある。月額1,000円と利用料が安く抑えられることも、家計的にはうれしいだろう

格安SIMや格安スマホでコストを抑えつつ、子どもの安全・安心も大切にした利用の参考になれば幸いだ。



引用元:
安全で安い! 格安SIMで子ども用スマホを作る方法(マイナビニュース)