待機児童の解消に向け、厚生労働省は認可保育施設などの「入園予約制」の導入を促す方針を決めた。事前に予約して1歳で入園できるようにすることで、それまでの間は育児休業をとりやすくする。予約制を設ける自治体を支援するための必要経費を2017年度予算の概算要求に盛り込む。

 特に待機児童の多い都市部では認可保育施設の定員にほとんど空きがなく、年度途中での入園は難しい。また、1歳児の枠は0歳児からの進級でほとんど埋まる。そのため保護者が新年度に合わせて育休を切り上げ、子どもが0歳のうちから入園を申し込むケースが多くなっている。ただ、育休後に子どもを預ける手立てがあれば、子どもが1歳になるまで育休の取得を希望する親も多い。

 入園予約制は自治体の認可保育施設などで子どもが1歳になった時に入園できる仕組み。あらかじめ予約の枠を確保しておくことで、年度途中からでも入園が可能になる。東京都品川区などが先駆的に実施しており、厚労省は今後、こうした自治体の取り組みを踏まえて詳細を詰める。


引用元:
認可保育所、入園予約制導入へ 1歳まで育休取りやすく  (朝日新聞)