米国立衛生研究所(NIH)は3日、ジカ熱のワクチンの臨床試験(治験)を始めたと発表した。南部フロリダ州マイアミ近郊で蚊が媒介したとみられるジカ熱の感染が発生したことを受け、米本土への本格的な拡大に先立って予防法の確立を急ぐ。ジカ熱の有効な予防薬や治療法はまだない。
今年初めにNIHが開発したDNAワクチンの安全性と効果を確認する。治験の対象は18〜35歳の80人の健康な男女で、メリーランド州のNIH施設などで実施する。治験は来年1月までで、有効性が確認できれば来年早々にもジカ熱感染国で第2段階の治験に入る方針だ。
DNAワクチンはジカ熱のウイルスの一部のたんぱく質を体内でつくり、免疫機能を高める。従来型のワクチンより短期間で開発でき、副作用の危険性も低いという。治験では定期的にワクチンを注射し、有効かどうか確認する。
米疾病対策センター(CDC)は1日、14人の感染が確認されたマイアミ北部の観光地ウィンウッド地区について、妊婦は訪問しないよう要請した。米メディアによれば、CDCが米本土で訪問自粛を要請するのは初めてだという。
妊婦がジカ熱にかかると、新生児の脳の発育が不十分になる小頭症などの危険がある。CDCによると、中南米を中心とした50カ国以上でジカ熱が流行しており、米国(米領含む)では6400件の感染事例が報告されている。
米CNNテレビは、米軍関係者41人のジカ熱感染が確認されたと伝えた。1カ月で感染者が倍増したことから、米軍も警戒を強めている
引用元:
米国立衛生研、ジカ熱ワクチン治験開始(日本経済新聞)