「今、こんなに元気ですけど、更年期の症状があった時期は大変でした。ほんとボッロボロだったんですよ〜」と、56歳とは思えないチャーミングな表情で笑う原日出子さん。女優としてずっと仕事を続けてきた中で、それほど体調が悪い時期があったそうだ。

「ひどい時期でも、人に話せなくて、外に出るときは精一杯元気を出そうと頑張っていました。家ではその反動でぐったり。朝、子どもを送り出してソファにドンと座ったら、もう横にならずにいられないんです。2階の寝室へ行くのにも、息切れして上れない。冷えて歯がガタガタ鳴る、夜は眠れない…、最初は何かとんでもない悪い病気なのかもしれないと思ったほどです」

ひどい不調を感じはじめたのは44歳の終わり頃だったと言う。不調はあまりにも急に始まったので、更年期とは思わず、内科を訪れることに。すると「鉄欠乏性貧血」という診断。子宮筋腫があったので経血量も多く、そのせいでひどい貧血だと言われたそうだ。

「ドクターからは『一人チベット状態だ』と言われました(笑)。ヘモグロビンの値が低すぎて、酸欠状態。子宮頸がんや体がんも問題がなく、ほかに悪い病気は何もないとわかるまでにすでに1年ほどたっていましたね」

その後、婦人科へも行ってみたほうがいいとアドバイスを受け、そこで年齢的に更年期の症状だろうと診断されたのだとか。
「とりあえず更年期向けの基本的な漢方薬『桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)』を処方されました」

それでも、生理のたびに全身汗びっしょりになったり、トイレで倒れてしまったり。これは仕方がないんだろうと言い聞かせるしかなく、仕事があれば、前日から気分を一生懸命上げて行く。そしてまた落ち込む…。その繰り返しのまま、3年も過ぎてしまったそうだ。

引用元:
「不調はあまりにも急に始まりました」…原日出子さんの経験した更年期症状とは?(OurAge)