高齢出産で2人目がほしいと思うと、次の妊娠のタイミングは気になります。今回の相談者は38歳の妊婦さんです。ずっと妊活を続けてやっと妊娠した相談者さん。2人目のことを思うと、できるだけ早く排卵を再開させるため、母乳をやめてミルクにすべきかと悩んでいます。専門家からはどのようなアドバイスが寄せられたでしょうか。
妊娠についての相談:「授乳をやめたら2人目を妊娠しやすい?」
『現在38歳です。不妊治療こそしなかったものの、ストイックな妊活を1年続け、やっと妊娠し、臨月を迎えています。母乳で育てたい気持ちはあるものの、授乳の間は排卵がストップすると聞きます。1年間母乳で育て、その後すぐに排卵が再開したとしても、その時すでに40歳では2人目を授かる気がしません。最初からミルクにして、すぐに妊活を始めるべきか、それとも不妊治療をすべきでしょうか。(30代・女性)』

授乳中でも妊娠することも。無理にやめる必要ナシ 授乳中は排卵が来ないことが多いですが、授乳によって排卵が止まるわけではありません。個人差はあるものの、授乳中でも生理が来たり、妊娠することもあるそうです。

『母乳栄養中はプロラクチンの分泌が盛んになるため、排卵しにくくなりますが、母乳栄養だからといって排卵が止まるわけではありませんし、生理が再開しないわけではありません。(医師)』


『母乳を与えている間は妊娠をしにくいようなホルモンバランスとなるため、排卵が来ないことがほとんどです。しかし授乳中であっても生理がくることはありますし、それどころか妊娠も可能です。あくまでホルモンバランスがそのようになっているだけで、生理や妊娠に関わるホルモンがまったく分泌されていないわけではありません。無理して授乳を辞める必要はないと思います。(看護師)』


『個人差がありますが、母乳栄養を行なっているいないに限らず、産後の体力が回復し、ホルモンバランスが整ってくれば、産後半年ほどで生理が再開する人もいます。また、同じ授乳中でも夜間の授乳がなかったり、母乳の量や授乳回数が少なければ、早めに生理が再開することもあります。(医師)』

母乳ならではの栄養も。初乳は赤ちゃんに飲ませてあげて 母乳かミルクか、主治医に相談し、家族で話し合って決めるとよいようです。母乳にはミルクでは代えられない栄養が入っていますから、初乳は赤ちゃんに飲ませてあげましょう。

『授乳をやめたほうが生理がきやすく、妊娠しやすくなるとはいえますが、授乳中でも妊娠は可能です。高齢出産になるからと、無理に不妊治療をすることはありません。どうしたいのかはっきりさせて、ご家族で話し合われた方がよいでしょう。 (看護師)』


『1人目がなかなか妊娠しなかった場合や、お母さんの年齢を考え、早めに妊娠するためには早い段階でミルク栄養にした方がよいかもしれません。ミルク栄養にするかどうかは、主治医とよく相談してください。ミルク栄養になっても、母乳には免疫やミルクには代えられない栄養が含まれています。特に初乳は飲ませてあげてください。(医師)』

授乳中は妊娠しにくくなるものの、まったく可能性がないわけではありません。主治医と相談し、家族で話し合うのがよいようです。母乳にはミルクでは代えられない栄養もあるので、初乳は赤ちゃんに飲ませてあげましょう。



引用元:
出産後すぐに2人目を作りたい…授乳をやめたら妊娠しやすい?(アメーバニュース)