子宮頸がんを患い、広汎子宮全摘出の手術を受けた今回の相談者。術後一年が経っても尿意を感じられず、排尿に不便さを感じて困っています。このまま一生感覚が戻らないままなのか、何か取るべき方策はあるのか、専門家の意見を求めています。
40代女性からの相談:「子宮頸がん、術後の排尿障害」
『子宮頸がんで広汎子宮全摘術を受け、膀胱の神経を損傷しました。そのため、排尿障害になってしまったのですが、手術して一年、未だに尿意を感じません。 時々、排尿する事を忘れてしまい、少し漏らしてしまう事もあります。 術後、入院中は排尿トレーニングには合格し、自己導尿なしで退院し、自力で排尿する事に成功したのですが、 時間を決めてトイレに行き、力んで無理矢理、尿を出すといった感じがずっと続いています。 主治医には、このまま感覚が戻らないかもと言われましたが、一生、尿意が戻らないままなのでしょうか。 尿意はありませんが、尿がたまるとお腹が張ってきたりはします。(40代 女性)』
子宮全摘手術後起こる排尿障害とその回復、改善について 専門家は広汎子宮全摘手術を受けた患者さんの多くが尿意を感じにくくなると説明しています。今後感覚が戻ってくるかどうかは人それぞれで、残念ながらはっきりしたことは言いにくいようです。
『子宮がんのような子宮全摘を行う際にがんの取り残しをしないようにリンパ節も併せてとられたのだと察します。そのような術式の場合に尿意がわからなくなると訴えられる方は少なくありません。質問者様の場合ですと、自己導尿なしで腹圧をかけたりすることで排尿ができるようですし、今後尿意が戻るという可能性は低いと思います。神経損傷というケースに対しては、現在の医療では回復することができない問題です。(看護師)』
『広汎子宮全摘の手術を行った場合、多くの方が排尿障害を起こすことがあります。このまま尿意が戻らないかは、今後の経過を診ないと分かりませんが、術後2年を経過すると、約7割の方が改善されると言われています。(医師)』
考えられる対処法と尿漏れを防ぐ方法とは 現状では時間を決めてトイレに行く、肛門を引き締める運動を行い尿漏れを防ぐといった方法を実践していくしかないと専門家は言います。また、正しい排尿訓練の仕方や水分制限をしないことなど、いくつかの注意点をあげています。
『時間でトイレに行く、おなかが張ったらトイレに行くという対処でうまくつきあっていくしかないように思います。(看護師)』
『下半身を冷やさないようにすること、一日に数回、肛門を引き締める運動をすると、尿漏れを起こしにくくなります。3〜4時間くらいを目安に、お腹が張ってきたなと思ったら、我慢せずトイレに行くようにしてください。(医師)』
『尿意がないのでしたら、排尿訓練を続けなければなりません。行っているように、時間をみてトイレに行くのはいいことですが、力んで無理やりだすのは、膀胱尿管逆流を起こすことがあるので、なるべく力まず、自然に出るのを待ってください。排尿を減らすために水分を控えるのはよくありませんから、少なくても一日に1000ml以上は水分をとるようにしてください。(医師)』
合わせて、尿取りパッドを使用することで尿漏れを防止することもできます。
『尿漏れも起こしやすくなりますから、尿とりパットをあてて、汚れたらこまめに取り替えてください。(医師)』
『少し漏れてしまうことで着衣が濡れてしまうため尿取パッドなどをあててみてはいかがでしょう。(看護師)』
焦らず、根気強く、それでもだめなら対処の仕方を考えましょう 現代の医学では手術後失った尿意を取り戻す積極的な方法はなく、自然に戻ってくるのを待つしかないようです。しかしそれもケースバイケースで、時間の経過とともに戻る場合もあれば一生戻らない場合もあるとのこと。何とか元の身体に…と訓練を続けることも大切ですが、現状を受け入れ、少しでも排尿の不便さのストレスから解放された生活ができるように工夫することもまた重要なのではないでしょうか。
引用元:
ずっとこのまま?子宮頸がん手術後、ずっと尿意を感じない…(アメーバニュース)