熊本市は19日、養育が困難な乳幼児を親が匿名で託せる慈恵病院(同市)の「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)に、2015年度は13人が預けられたと発表した。国外に居住する親が預けたケースが初めて確認された。13人は前年度に比べ2人多く、預けられた子は07年の運用開始後、9年間で計125人となった。
 13人のうち11人が自宅や車内で生まれており、医師や弁護士らでつくる市の専門部会では「自宅出産の危険性を周知する必要がある」との意見が出た。
 市によると、親の居住地が判明したのは10人。国外居住の親について、市は国籍や預けられた状況を明らかにしていない。他の親の居住地は熊本以外の九州が4人、関東、東北がそれぞれ2人、中国地方が1人だった。
 13人の内訳は男児7人、女児6人。生後1カ月未満の新生児が11人、生後1年未満の乳児が1人、生後1年から就学前の幼児が1人だった。
 預け入れの理由(複数回答)は「パートナーに養育する意志がない」「パートナーがいなくなった」などが最も多く、他に「生活困窮」「未婚」が多かった。

引用元:
赤ちゃんポスト15年度は13人=国外からも、初確認−熊本市(時事通信)