子どもが過ごす場所は安全であることが第一です。

外の世界には“キケン”がたくさんあります。車や自転車の往来はもちろん、昨今では公園の遊具でも危険なことが起こり得ます。

だからこそ、「お家の中なら安心」と思ってはいませんか……? 実は決してそうではありません。

今日は看護師である筆者が、家の中に潜んでいる“キケン”と、いざという時のための対応法についてお話します。





■「大人の思わぬところ」で大事故になる

先日、“ブラインドの紐が首に絡まったことによる、子どもの死亡事故”がありましたよね。

子どもの事故には、「まさか……」と思われるような原因で大きな事故につながるケースがあります。

わずか10cmの風呂の残り湯で溺れてしまう、しまっておいたはずの大人用の内服薬をお菓子と間違えて食べてしまうなど、大人にとっては思いもよらないところにたくさんの“キケン”が潜んでいます。

気道を塞ぐ固形物のみならず、他にも液体の薬品や、タバコ、アルコールなど危険な誤飲はたくさんあります。

また、乳幼児がよくのどに詰まらせやすい食品は丸い飴玉、こんにゃくゼリー、もち、リンゴ、プチトマト、豆……などがあげられます。



■もし固形の異物を飲み込んでしまったら?

異物が“のど”に詰まってしまった場合、まず当人は手をのどにあてるようなサインをします。

呼吸の度に“ピーピー”、“ヒューヒュー”と言った異音が聞こえるはずです。咳込んでいる状態であればそのまま咳をさせます。

咳をすることで出てくる場合もありますので、側にいて安心させつつ見守ってください。咳も呼吸も出来ない状態であれば、異物除去を試みます。



(1)1才未満の乳児、新生児は背中を押し上げる



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“背部叩打法”といい、イスに座るか、しゃがんだ状態で“腕”を使って下向きに子どもを支え、肩甲骨の間を手の平の下の部分を使って叩きます。

(2)それより大きな子どもの場合は「ハイムリック法(腹部突き上げ法)」あるいは「背部叩打法」



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子どもの背後にまわり、ヘソの上あたりに拳(親指を中に入れた面)をあて、斜め上方に押し上げます。

または、自分の太腿に子どもをうつぶせに乗せた状態で“背部叩打法”を試みます。これらの処置を、異物が取れるか、意識がなくなるまで繰り返します。

意識がなくなったらすぐに救急車を呼びましょう。同時に心肺蘇生をおこないます。

無事に異物が取れた後も、念のため受診をしましょう。内臓が傷付いたりしている可能性があるためです。



■予防が大事!子どもが生まれたら「家の中」を見直そう



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子どもが産まれたら、まず、これまで大人だけで過ごしていた室内の環境を見直しましょう。

それには、身体を低くして“子どもの目線”になってチェックをすることがとても重要です。

子どもの手の届くところに危険なものはないか、徹底的にチェックしましょう。手が届くことによって起こり得るキケンを予測する想像力が“カギ”です。

キッチンの下の収納扉に、包丁をしまっていませんか? 洗剤や漂白剤などを、下段の収納にしまっていませんか?

本来は絶対に手の届かない上段にしまうのが良いですが、最近は地震対策も必要ですから、子どもが開けられないように工夫を施しましょう。

他にも、出血ややけど、高い所から落ちた場合など知っておくべき対処法はたくさんあります。

起こってしまった場合には、“中毒110番”や、“#8000”などを利用し、迅速な対応ができるようにします。緊急の電話番号を控えておくなど常日頃から、いざという時のための準備をしておきましょう。



■1番ママの気が緩むのは?

最後に注意したいのは、“人がいるときに気の緩み”です。お友達同士の集まり、家族や親戚の集まりなど、大人がたくさんいる状態は特に注意が必要です。

誰かが見ているだろう……と思いがちな環境では、結局誰も子どもたちに注意を払っていない、ということです。

子どもは楽しいことが大好きです。大人には思いもよらないようなことをすることもあります。

ですが、大人のようにキケンを予測する力はまだありません。そういう時こそ、最も事故が起こりやすい状況だということを、大人がしっかり認識しておきましょう。



いかがでしたか?

起こってしまってからの対応ももちろん大切ですが、事故が起こるのを未然に防ぐための対策は今すぐにできることです。

さっそく今から、家の中の環境を見直してみましょう。



引用元:
赤ちゃんは10cmの風呂湯で溺れる…!? 看護師が教える「家の中に潜むキケン」応急措置法と予防策(It Mama)