100年前のイヤイヤ期対処法に驚き!今と昔の育児と、期待の「ニュータイプママ」って?
2016年7月3日 mica
社会

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source:https://pixta.jp
最近“100年前の育児書”として、当時のイヤイヤ期対処法が話題になりました。

今年亡くなった私の祖父はちょうど100歳でした。祖父が産まれた頃の子育て事情は、今のそれとは随分違うのだろうなあと思います。

今回はご機嫌妻アドバイザーであり、四児の母である筆者が、イヤイヤ期の対処法などを事例に今と昔の子育てについて考えてみました。



■子どもとの暮らしが当たり前だった頃の「イヤイヤ対処法」って?



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例えばここでは“昔”を“高度成長期前”と仮定します。

その頃、結婚して家庭を持ち、子どもを産む事は、今と比べたら多くの人にとってごく当たり前のことでした。祖父母世代との同居も一般的でした。子どもを大勢で育てるのは、ごく当たり前のことでした。

親世代が忙しく働いている間、こども達は子ども同士で、たっぷり遊ぶ時間がありました。子どもが遊ぶのに最適な、“何の用途としても機能していない土地”も潤沢にありました。

遊び相手はそこらじゅうにいました。近所で新しく産まれてくる小さな子を、自分たちの遊び相手として仕立てるのも、子どもの役目でした。

現在でいう“イヤイヤ期”のような、”思いが通らず泣き喚く子”を鎮めるために、当時はこのような方法をとっていたそうです。それは“手足をぎゅっと握って動きを封じ込め、30分無言で子を見つめる”というもの。

30分子どもを見つめるというシンプルだけれど愛情深い育児法が、この当時の子育て環境を象徴しているかのようですね。



■ 「孤育て」状態が横行する現代の日本



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高度成長期以降の日本は、サラリーマンと主婦、それに核家族世帯が量産されました。人口は都市部に集中し、地方はお年寄りが残されました。

それまで割と別々に過ごしていた子どもと母親はいつも一緒にいることになりました。さらに、「三歳までは家庭で母親が見るべき」という“三歳児神話”や、母乳育児の推進などが、母子の密着度を高める後押しをしました。

子どもが巻き込まれる犯罪の報道が嫌でも目に付き、子どもだけで外に飛び出して遊びに行くことが少なくなりました。また、そのような場所も無くなっていきました。用途の無い土地はお金を生み出すために自動販売機が並び、駐車場に変わっていきました。

いつも子どもと一緒にいて幸せを感じるどころか、母親はこういった子育て環境でストレスを抱えています。
■ ニュータイプ・ママ!? “新・糠漬け女房”って?



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筆者の周りのママ友は、いわゆる一昔前の疲れた母親、“糠漬け女房タイプ”は少ないです。

それどころか、自分で仕事をしながら子どもも育て、美容やファッションの情報も常にアップデートし続ける、母でありながら女としての自分も大切にしている方がたくさんいます。

彼女達は“新・糠漬け女房”とも言えるかもしれません。彼女達は古くからの発酵食品や布おむつの良さを認め、それを実践しています。

自然食品に精通し、子どもが熱を出したときはまずは家庭でお手当をします。食品添加物やジュースなども簡単には子どもに与えません。

祖父母世代は紙オムツやインスタント食品の恩恵を受けているので、時に相容れない事もあるようですが。

今は選択肢が増え、私達はある意味その選択肢の多さに迷うことがあると思います。

筆者のママ友は一昔前のように“選択肢がそれしかないから、あまり深く考えず妻になり、母になった”女性よりも意識的に、主体的に自分の心地いい状況を選び取っています。

かといって自分のことだけを優先するのではなく、子どもとの時間も大切にしています。



孤独な子育てがどれだけ母親と子どもを追い詰め不幸にしているか、私たちはもう気づき始めています。

新たな子育ての形は、ニュータイプ・ママから始まるのではないでしょうか。

日本でもベビーシッター・サービスや、プライベートの学童のサービスの参入が盛んなようです。

母が楽しむことに罪悪感を抱かず、協力する体勢がこれからも整ってゆく。さらにそれは子どもを犠牲にするのではなく、母子が孤独にならず大人が協力して育めるような状況を作ってゆく。そんな未来が来るのではないでしょうか。

いえむしろ、そのような未来を作る事は、次世代のためにも、私たちの幸せのためにも、必要な事と筆者は思います。






引用元:
100年前のイヤイヤ期対処法に驚き!今と昔の育児と、期待の「ニュータイプママ」って?(It Mama)