お母さんと赤ちゃんにとって、母乳を飲ませる授乳タイムは愛情を感じるひと時といえますね。
しかし、卒乳後しばらく経過したのに母乳が出るという場合もあり、いつまでも母乳が湧き出るのは何故なのか、母体にとっては問題がないのか心配というお母さんのために、母乳とそのメカニズムについて医師に解説していただきました。

母乳をあげる期間は何歳まで?
母乳をあげる期間には特に決まりはなく、そのお母さんと赤ちゃんによってさまざまです。生後5か月くらいから少しずつ離乳食を始める赤ちゃんが多いと思いますが、離乳食が3食食べられ、そちらから栄養が摂れるようになれば、母乳は栄養的に必要がないから断乳、という考え方もあります。
また、2歳以上まで精神的な安定とコミュニケーションなどを目的としてあげ続けるという方も多くいるため、いつまでにやめなければいけないという正答はありません。

卒乳したのに母乳が出てしまう場合の対処法は?
母乳をあげなくなっても母乳が生産され、胸が張ってしまう場合、乳腺が詰まってしまうことがあるので乳頭を刺激しないようにして(刺激すると母乳の生産が促進されます)、乳房全体を優しくほぐしてあげるようにするとよいでしょう。
3日くらい搾乳器を使ったり、赤ちゃんによる乳頭への刺激がなければ、だんだん母乳も生産されなくなってきます。

授乳期間中に母乳が出なくなったらどうすればいい?
授乳期間中に母乳の量が減ってきてしまったという場合は、
・水分をしっかり摂る
・生活リズムを整える
・赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらう機会を増やして乳頭に刺激を与える
などの対策で、母乳の生産を増やすように試みるのが良いと思います。
赤ちゃんへの授乳に問題があるのであれば、搾乳器などを使った授乳でもよろしいでしょう。
また、母乳が何らかの理由でなくなってしまった、あるいは量が減ってしまった場合は、粉ミルクを使用しても栄養面などに全く問題はありません。

医師からのアドバイス
母乳をあげる期間についてはさまざまな意見があると思いますが、あまりにも急激に断乳してしまうのは赤ちゃんの情緒の面でも心配があります。
自然に赤ちゃんが母乳をほしがらなくなるのを待つ卒乳、あるいはある程度期限を決めて母乳を中止する断乳。どちらを選択するケースもあると思いますが、断乳を選択する場合は、お母さんと赤ちゃんの体調の良いときを見極めて、双方に負担がかかりすぎない断乳を行いたいですね。
(監修:Doctors Me 医師)


引用元:
授乳期間が終えたのに母乳が出るのは何故?(アメーバニュース)