気温が上がり、熱中症への注意が一段と必要な季節となる。今年は、おなじみの清涼飲料のシリーズからも対策商品が相次いで発売されている。
全国清涼飲料工業会は、熱中症の対策飲料として表示する際は、厚生労働省の推奨に基づいて「少なくとも100ミリ・リットルあたり、40〜80ミリ・グラムのナトリウム濃度」という自主基準を設けている。
今夏は、ロングセラー商品のシリーズで対策飲料を発売する例が目立つ。発売中の「濃いめのカルピス」(アサヒ飲料)はカルピスウォーターの味わいを濃くし、宮古島産の塩でナトリウムを補う。「塩のはちみつレモン」(サントリー食品インターナショナル)は、30年前に発売された「はちみつレモン」に国産の塩を用いた。
炭酸飲料も商品化が進む。コカ・コーラシステムは7月初めに「ファンタ」で初めて熱中症対策をうたった「ファンタ すいか」を発売。「キレートレモンスパークリング ソルティレモン」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)はナトリウム濃度が「100ミリ・リットル当たり60ミリ・グラム」と比較的高い。6月28日発売予定の「キリン 世界のKitchenから ソルティライムソーダ」(キリンビバレッジ)など塩と相性のよい果物の味を取り入れたものが目立つ。
環境省の熱中症対策の担当課は「水分補給は重要で、こうした飲み物を、カロリーや栄養バランスに気をつけながら取り入れるのは効果的では」と話す。ただ、運動で汗を大量にかく時や、すでに熱中症が疑われている場面では、注意が必要。「塩分濃度がより高く、体に吸収されやすい経口補水液などで対応を」と呼びかけている。
(2016年6月24日 読売新聞朝刊掲載)
引用元:
清涼飲料で熱中症対策…おなじみシリーズから商品続々(yomidr)