子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に全身の痛みなどを訴える女性が相次いだ問題で、名古屋市は27日までに、市民約7万人を対象に昨年、独自に行った調査の最終報告書をまとめた。市は「統計的に分析することは困難」として、接種と副反応の因果関係の判断をしない方針を示した。

 昨年12月、調査結果の速報を公表した際に示した「接種者に有意に多い症状はなかった」とする見解は事実上、撤回した。河村たかし市長は27日の記者会見で「国の調査を見守りたい。名古屋市だけで分析して、因果関係を見るのは難しい」と話した。

 市は昨年9月、中学3年生から大学3年生までの女性約7万人に調査票を郵送し、約4割の約3万人が回答した。

 調査では、ワクチン接種の有無に加え、月経不順や倦怠(けんたい)感といったワクチンの副反応とされる症状の有無を質問。昨年の速報では、接種した人とそうでない人との間で「明確な差は認められなかった」とした。

 これに対し、薬害問題に取り組む市民団体が市の解析方法には問題があるとして、詳細な解析や調査データの公開を市に求めていた。


引用元:
名古屋市、子宮頸がんワクチンと痛みの関係判断せず ( 日本経済新聞)