ニホンウナギの筋肉から発見された緑色の蛍光たんぱく質「UnaG(ユーナジー)」を利用した高感度な黄疸(おうだん)検査キットが赤ちゃんに有効だと、神戸大と理化学研究所の研究チームが22日までに発表した。論文は英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。今後、実際に病院で使える簡便なキットを開発するという。
皮膚が黄色くなる黄疸は、赤血球で酸素を運ぶヘモグロビンが分解されてできる黄色い物質「ビリルビン」が原因。肝臓から胆汁の成分として排出されず、血液中にたまると発症する。UnaGはビリルビンと結合すると蛍光を発するため、検出に使える。
赤ちゃんは黄疸がよく起きるが、重くなるとビリルビンが脳に沈着して脳性まひや難聴に至ることがある。神戸大の森岡一朗特命教授らは赤ちゃん約90人についてUnaGのキットを試し、わずか1マイクロリットルの血液を採取するだけで、ビリルビン濃度を正確に測定できることを示した。
ニホンウナギの筋肉の緑色蛍光たんぱく質は2009年に鹿児島大の林征一教授(当時)らが発見。理研の宮脇敦史チームリーダーらが13年に遺伝子を特定して人工生産を可能にし、ビリルビンと結合して光ることを解明した。
引用元:
赤ちゃん用黄疸検査キット=ウナギ蛍光たんぱく利用−神戸大など実用化へ(時事通信)