−−5月に不妊への理解を広める「県こうのとり大使」に任命されました。どのような少子化対策が必要と考えますか。
女性だけでなく、男性にも不妊治療について理解してもらうのはもちろん、子供を産み育てやすい社会にしなければならない。社会が共働きの家族を支える仕組みが必要だと強く感じるのは、仕事に誇りを持っていた母が自分を一生懸命育ててくれたから。父は東京都職員で、母は埼玉県職員でした。当時は母の皿洗いを手伝っていた父を「だらしないな」と思っていたけれど、今思えば「イクメン」の先駆けですよね。
−−18歳のころの関心事は。
18歳と言えば、「自分は将来何ができるのだろうか」と最も考える年ごろ。大学に進学しましたが、親が勧める公務員の道を進むか、音楽の道に進むか迷い続けていました。進むべき道を選び、デビューしたのは22歳の時でした。その後はロックンローラーとして生き、選挙権のことや世の中のことを真剣に考えることができるようになるまで、少し時間がかかりました。
もし18歳当時に選挙権を与えられても、「俺なんか投票しなくても(社会は)変わらないんじゃないか」と、ひねくれていたでしょう。でも、それは違う。少子化対策にしても黙っていると、自分の意見が反映されたみんなのための制度にならない。
−−今の10代をどう見ていますか。
夢を抱かず、世の中を悟ったような今の20代を中心とした若者の気質を「さとり世代」と呼ぶことがあります。でも、パーソナリティーを務めるラジオ番組を通じ、その次の(10代の)世代はもっと熱いと感じています。18歳って、無限の可能性が広がっています。高齢化が進む中、若い人たちが活性化しないと、世の中はハジケていかない。
−−18歳の有権者に何を伝えたいですか。
未来のことを真剣に考えることができるのは若者たちで、その時代に生きる実感が持てないと、将来のビジョンは描けない。だから、若い世代には自分がこれからどう生きていきたいか、あらかじめ考えて投票に行ってほしい。
自分の経験からすると、好きなことを仕事にするのが一番だと思います。自分がどう生きていくかを若いころから考えておけば、悔いは残らない。すると信念が生まれ、自分が社会に望むことも決まってきます。選挙や投票と難しく考えず、生きることに自覚を持ってもらいたい。そのためには、何より教育が大切。10代がしっかり主権者教育を受けられるよう、国や学校には力を注いでほしい。【聞き手・鈴木梢】
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引用元:
/下 無限の可能性ある 未来、真剣に考え信念を ロック歌手・ダイアモンド☆ユカイさん(54) /埼玉(毎日新聞 )