妊活をスタートさせると、まず女性は自身の健康管理を意識すると思います。では、適正体重を大幅に超えている場合、妊娠に影響することはあるのでしょうか。プレママからの質問に産婦人科の看護師さんたちの答えは?
プレママからの質問:「妊娠時に太りすぎていると、子どもに悪影響があるのでしょうか?」 『現在、妊活中ですが、適正体重を大分超えています。健康診断では悪玉コレステロールの値が高いので注意するよう言われてしまいました。食事と運動で改善しようと考えていますが、やはり妊娠までに痩せないと子どもにも悪影響があるのでしょうか。今年中には子どもが出来て欲しいと思っていますが、もしも子どもに影響があるようであれば、ダイエットのために医師に診てもらう等、プロの手を借りようと考えています。(20代・女性)』

妊娠しやすい身体になるために体重管理を
肥満の状態は、身体を妊娠しにくくしてしまいます。また、コレステロール値が高いと、妊娠、出産時に母体に危険が伴うことも。
『肥満が直接、胎児に影響を与えることはありませんが、血流が悪くなり、卵巣の皮が厚いため、卵子が育ちにくくなったり、偏った食生活でホルモンのバランスを崩しやすく、妊娠しにくい身体になってしまいます。妊娠性高血圧症などの合併症を併発しやすく、産道に脂肪がついているため、難産になったりする場合もあります。(産婦人科看護師)』

『LDL(悪玉)コレステロールは動脈硬化や心筋梗塞の原因としても知られています。妊娠すると母体のコレステロールや中性脂肪は高くなる傾向にあり、コレステロール値が高値のまま妊娠すると妊娠高血圧症候群など影響が出てきます。(一般内科看護師)』

『妊娠後期にはさらに血液中の総コレステロール値が25%から50%増加し、中性脂肪は2倍から4倍も高くなると言われています。分娩時にコレステロール値が高い状態では血栓などもできやすくなり出産に危険が伴います。(一般内科看護師)』

コレステロール値の管理も心がけて
妊娠中にダイエットはできませんから、今のうちに食生活を見直しておきましょう。
『自分が食べたものを記録して不必要なものは削除し、食生活を見直しましょう。海藻類、キノコ類、大豆製品、生野菜など、低カロリーのものを食べるようにしましょう。菓子類はストックせず、買い物では、その日に食べるものだけ買うようにし、高カロリーのものを食べたくなったら1食だけにし、他の2食は極力カロリーを減らしましょう。(産婦人科看護師)』

『炭水化物や脂肪分を控えた低カロリーの食事を心がけ、適度な運動でコレステロール値を改善するようにしてください。青魚や納豆、豆腐の大豆製品、食物繊維など積極的に摂るようにしましょう。(一般内科看護師)』

『保健センターの保健師などに相談してカロリーコントロールしてもらうのもいいでしょう。悪玉コレステロールは胎児への影響はほとんどありませんが、母体への影響は大きいので妊娠する前にコレステロールの値を管理しましょう。(一般内科看護師)』

『運動は続けることが大切です。散歩のような身体に負担の少ないものを続けてください。プロの手を借りるのもひとつの方法です。(産婦人科看護師)』


肥満が胎児に直接影響を与えるわけではありませんが、妊娠しやすい身体になるために、体重管理は大事です。また、安全な妊娠、出産のためにコレステロール値にも留意してください。


引用元:
肥満のままで妊娠すると子どもに悪影響はありますか?()