沖縄振興開発金融公庫(譜久山當則理事長)は7日までに、本年度に新設された沖縄ひとり親雇用等促進貸付利率特例制度(ひとり親雇用等特例)を通じて、北谷町砂辺で「やびく産婦人科・小児科」を経営する医療法人彩の会に事業所内保育施設設置のための融資を実行した。ひとり親雇用等特例制度の適用は県内初。低金利で融資を行うことで、県内企業による積極的な就労支援や、非正規から正規への就労環境改善を促す考え。


 彩の会は今年4月、施設内に認可保育園「チャチャ保育園」を開設した。現在、16人の園児を地域から受け入れている。7日、沖縄公庫で会見したやびく産婦人科・小児科の屋比久里美経営管理部長は「まだまだ北谷町は待機児童がいる。今後、施設の拡充を検討するとともに働きやすい職場づくりを進めたい」と話した。チャチャ保育園は「地域型保育」に分類され、ひとり親世帯に関係なく、利用するには北谷町から利用認定を受ける必要がある。

 本年度から始まったひとり親雇用等特例制度は、沖縄における子どもの貧困対策を総合的に推進するため、「ひとり親家庭の就労支援」や「非正規雇用者の処遇改善および保育サービスの利用促進による子育て支援」に取り組む企業を対象にしている。金利負担を軽減する特例制度で、全国にはない沖縄独自の制度になっている。


引用元:
産科内保育園に融資 公庫、ひとり親支援制度初(琉球新報)