厚生労働省は7日、今季のインフルエンザワクチンが現時点では必要な供給量を問題なく確保できる見通しだと発表した。有力メーカーの化学及(および)血清療法研究所(化血研、熊本市)が熊本地震で被災したが、ほかのワクチンや血液製剤も含め、他社の増産などで供給に問題はないとしている。

 製造ラインの配管破断などの被害を受けた化血研が同日発表した供給再開見通しを受けた。約3割のシェアを占めるインフルエンザワクチンは減産が見込まれるが、ほかの3社の協力で昨季の必要量だった約5千万人分(大人換算)は確保できる見通しという。

 化血研がシェア8割を占めるB型肝炎ワクチンは設備の被害が大きく復旧の見通しが立たないが、ほかの1社の増産で10月から予定されている乳児向けの定期接種化への影響もないとしている。

 化血研をめぐっては、インフルエンザワクチンの製造書類に誤記などがあった影響で昨季は供給が遅れ、医療現場に混乱が出た。さらに、血液製剤の不正製造問題で厚労省から命じられていた5月6日までの110日間の業務停止期間中に熊本地震で被災。一時、すべての製剤の製造ができない状態になっていた。(竹野内崇宏)


引用元:
インフルワクチン供給「問題ない」 化血研被災で厚労省(朝日新聞)