厚生労働省が発表した2015年の合計特殊出生率で島根県が前年から0・14ポイント増えて1・80となり、沖縄県に次ぐ全国2位(前年3位)だった。伸び幅では全国トップで、県は長期的な少子化対策が数字に表れたとみている。

 県内の合計特殊出生率が1・80台に乗るのは1994年(1・85)以来21年ぶり。2003、04年の1・48を底に、05年から緩やかな上昇に転じている。14年からの伸び幅は全国平均の0・04ポイントを大きく上回り、2位の鳥取、徳島両県(0・09ポイント)にも差をつけた。15年の出生数は前年より192人多い5551人で、2年ぶりに増えた。

 県は今年度、全国に先駆けて3歳未満の子どもの保育料軽減を従来の第3子以降に加え第1、2子にも適用する施策を始めた。中山間地域や離島など、子どもが少ないため国の補助金だけでは運営が厳しい保育所や「学童保育」に補助を上乗せするなど、市町村の取り組みも独自にサポートしている。


引用元:
島根)出生率上昇で全国2位 長期的な少子化対策に効果  (朝日新聞)